番組は過去に特番として放送され、「客がいないのにつぶれないお店」「一時は流行したが現在もしぶとく流通する商品」などを取り上げる経済バラエティ番組である。坂上といえば、 『バイキング』(フジテレビ系)の総合司会をはじめ、多くの番組でレギュラーを持つ売れっ子であり、TBS系列の定期レギュラー番組は初となる。なぜこれほど重用されるのだろうか。
「坂上の魅力といえば、やはり、ズバズバと物事に切り込んでいく本音力であるといえるでしょう。一方で、子役時代から芸能界で活躍しており、上下関係の礼儀もしっかりとわきまえています。一見するとちゃらんぽらんに見えても、実はしっかりしているといったキャラクターが中高年層に受けるのでしょう」(放送作家)
確かに、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の人気コーナーである「本音でハシゴ酒」は坂上なしでは成立しない。普段は仕切り役の浜田雅功が後ろに回り、坂上が場を回している。
「ベテランでありながらも、大物オーラをまとっていない点も魅力的ですね。例えば、『アッコにおまかせ!』(TBS系)などは、司会者の和田アキ子がもっともエラく、出演者たちはその顔色を平目でうかがうブラック企業の様相を呈していますが、坂上の場合、口は悪いが気のいい近所の兄ちゃんといったイメージを保っているのは魅力でしょう」(前出・同)
坂上はブレイク前は、年末にすべての金をギャンブルにつぎ込んで運を試すといった無頼な暮らしを続けてきた。坂上自身が「つぶれそうでつぶれない」タレントであるといえる。ある意味では、番組コンセプトにふさわしいキャスティングといえるかもしれない。