最終回は、丈(宮沢氷魚)が手術の後遺症で自身を忘れてしまったことに傷つく鐘子(杏)が描かれた。鐘子は灯里(MEGUMI)の店に通い、二人の思い出を丈に話すも、丈はそっけない態度。一方、賢治(谷原章介)は葉子(仲間由紀恵)に、「風太(瀬戸利樹)と決着をつける」と言い始め――というストーリーになっていた。
しかし、最終回放送後、視聴者からはある不満の声が集まっていたという。
「実は、記憶障害は丈の嘘。実際には、後遺症で右目が見えにくくなっており、カメラマンを続けられるか分からなくなり、鐘子を幸せにする自信がないという想いから嘘をついて、目の前から消えようとしていましたが、それに気が付いた鐘子が『そんなの関係ない。私の幸せは私が決める』と丈に想いを伝え、二人はとうとう無事結ばれることになりましたが、視聴者からは、『鐘子が嘘さえつかなければ1話で終わってた話』『これ、1話と最終回だけでも完結する話だよね』といった声が殺到。お互いの嘘をやめて、素直になってハッピーエンドという単純過ぎる終わり方に、視聴者は不満を抱いたようです」(芸能ライター)
また、葉子の行動にも疑問の声が集まった。
「風太と決闘した賢治ですが、葉子が見守る中、賢治は何度も風太に挑戦するも、結局ノックダウン。負けを認め、離婚を快諾しました。葉子と賢治は家を出て、葉子はカバンひとつで風太の元へ。こちらもようやく本当に結ばれることとなりましたが、視聴者からは『今どき不倫を美談っぽくまとめるって…』『不倫しといて普通に仲良く同棲ですか。ありえない』という反発が殺到。仮にも恋愛ドラマで、なかなか結ばれずにいたカップルが、2組ハッピーエンドを迎えたのにも関わらず、女性視聴者からの共感はまったく得られず。『全然キュンとこない』『ここまでキュンキュンしない恋愛ドラマも珍しいわ』という呆れ声まで聞かれてしまいました」(同)
“偽装不倫”という変わったテーマが描かれた本作だが、女性視聴者には全くというほど刺さらなかったようだ――。