本作は、韓国の同名ドラマのリメイク作品である。殺人の罪を着せられた主人公の結城大地(三浦)が、白血病を患う娘・青柳はな(稲垣来泉)を救うべく逃走を図るというストーリーだ。
第9話では、結城の娘のはなが黒幕である柴崎要(高嶋政伸)に誘拐されてしまう。さらに、はなの母親で結城の元恋人である青柳すみれ(比嘉愛未)が、倉庫のような場所で椅子に縛り付けられ「はなを助けて」と懇願する動画が、すみれの婚約者である警部補・有馬海忠(三浦貴大)に送られる。結城は柴崎から電話で、娘か元恋人か「どちらか選べ」と不条理な選択に迫られる――という展開になった。
視聴者からは「柴崎、同じ血が通った人間とは思えない!病気の子を無菌室から連れ出すなんて許せないー!」「病院の警備ゆるすぎる!なんで監視カメラとか警備員とか用意してないの⁉」「柴崎に腹立って仕方ないから、もう視聴者のみんなで助けに行こう(笑)」と柴崎の悪役っぷりに激怒する声が挙がっている。
一方で、本作の展開が、8日に放送終了した日曜ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)にそっくりだという声も挙がっている。『あなたの番です』は、秋元康氏原案のミステリードラマで、とあるマンションに引っ越してきた年の差夫婦が、死んでほしい人を紙に書いてくじ引きするという「交換殺人ゲーム」に巻き込まれていく恐怖を描く。
6月23日に放送された特別編で、主人公の手塚翔太(田中圭)は妻の菜奈(原田知世)が毒殺され、悲しみに暮れていたところ、パソコンで不審なファイルを見つける。クリックすると、監禁されている菜奈の姿が、撮影者に「ゾウさんですか、キリンさんですか」という謎の言葉を投げ掛けられ、「キリン」と答える映像が流れる。
さらに、8日放送の最終回でも、翔太が大学院生の二階堂忍(横浜流星)に襲われ、自分の死か女子大生の黒島沙和(西野七瀬)の死か選ばされるというシーンがあった。塩化カリウムが付けられた点滴スタンドには、ゾウとキリンの絵が貼っており、ゾウを選べば翔太が死に、キリンを選べば黒島が死ぬという展開に。
本作の柴崎による、はなとすみれの拉致に対して、視聴者からは「どっちか選ばなきゃいけないっていうこの展開、どうしても『あなたの番です』が頭をよぎる…」「これ、あな番のゾウさんですか?キリンですか?のシーンにそっくり」「妻が倉庫みたいな椅子に縛られてるとか…すごい既視感」 と『あなたの番です』との類似性を指摘する声が挙がっている。
「『あなたの番です』は、8日に放送された最終回で自己最高視聴率となる19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した人気ドラマです。しかし、人気ドラマであるがゆえに「あな番ロス」になる人も多く、同じくサスペンス展開のある『TWO WEEKS』と『あなたの番です』を重ね合わせしまうという人も多いようです。ただ、『TWO WEEKS』はミステリー要素よりも、クライムサスペンス的な要素や、父性愛を軸とした内容となっています。一度は捨てたはずの人生に、「娘」という希望を見つけた結城が、どのように悪と対峙していくのか…という部分が見どころです」(ドラマライター)
『あなたの番です』のファンである視聴者からは、「最終回はあな番みたいなどんでん返しに期待してる」「いい人って怪しいよね〜。検察事務官の角田智一(近藤公園)も実は黒幕だったりして…?」という考察が展開されている。果たして、結城は娘と元恋人を助け出すことができるのだろうか?今後の展開に注目したい。