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牛丼大手チェーンが、続々と“牛丼”を捨てている?メニュー多様化の裏事情

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 4月24日に放送された『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、様変わりする「松屋」や「吉野家」などの牛丼チェーン業界の動向を追った。

 番組は26日から「炙(あぶ)り塩鯖定食」の販売を予定している吉野家を取り上げた。先日開かれた吉野家ホールディングスの決算会議で、河村泰貴社長は「原材料価格の高騰の影響は当然ある。輸入牛肉の相場に楽観的な見方はしていない」と牛肉価格の高騰を考慮し今後、牛肉以外の材料を使用したメニューも積極的に投入する姿勢を見せた。

 次に、吉野家のライバル店・松屋を特集。松屋では、今月3日から人気が高かった期間限定のメニュー「ごろごろ煮込みチキンカレー」を、17日からは新メニュー「ごろごろチキンのてりたま丼」など、鶏肉を使ったメニューの販売を開始した。

 松屋は、牛肉価格の高止まりは今後も続いていくと予想。牛肉以外のメニューを今後も取り入れ、価格変動のリスクを軽減するつもりだ。

 ネット上では牛丼を看板に据えない牛丼チェーン店の姿勢に困惑。ネットには「もう牛丼店を名乗るな」「牛丼チェーンの先行きが怪しい」「もはや定食屋だな」とやゆする声が寄せられた。

 牛肉価格の高騰の背景には、昨年6月に中国がアメリカ産牛肉の輸入を14年ぶりに解禁したことが大きく影響している。2016年10月には1キロ約600円だったアメリカ産の牛バラ肉の卸売価格が、今年4月には約800円に上昇。牛丼チェーン店としては、牛丼を軸に売り出すのは大変なのだろう。

 また、飲食業界は深刻な人手不足に悩まされている。時給を上げないと人が集まらない状況も、安く安定した食材に頼らざるを得なくなった要因なのかもしれない。

 今後、どのように牛丼チェーンが売り上げを残していくのか動向を見守りたい。

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