本作は三木聡監督が手掛ける人気刑事ドラマシリーズで、2006年の第1シリーズ『時効警察』、2007年の第2シリーズ『帰ってきた時効警察』に続く、およそ12年ぶりの放送となる。内容は、未解決のまま時効が成立した事件を“趣味”で調べている警察官、霧山修一朗(オダギリジョー)が交通課の女警察官、三日月しずか(麻生久美子)と共に、独特のノリで事件を解決に導くという、コメディミステリーとなっている。
新シリーズでは、アメリカのFBIから12年ぶりに帰国した霧山が、時効事件の捜査資料を管理する部署である時効管理課に戻り、しずかやおなじみの仲間たちのほかに、熱血新人刑事の彩雲真空(吉岡里帆)や鑑識課の若きエースの又来康知(磯村勇斗)といった新しい面々を巻き込みながら、再び時効事件を解決していくという内容だ。
オダギリジョーや麻生久美子などのおなじみの面々に加え、吉岡里帆や磯村勇斗といったフレッシュな若手俳優がメンバーとなった本作。しかし、本シリーズのファンからは、新メンバーとなった吉岡に対し不満の声が挙がっている。
SNS上では、本シリーズのファンから「おせっかいな女警察官ならしずかだけで十分だよ…。吉岡里帆が出る必要なくない?」「オダギリジョーと麻生久美子の塩顔コンビに、派手目の顔の吉岡里帆かあ。何か雰囲気合わないんだよな」「ベテラン同士の掛け合いが面白いドラマなのに、そこに新米女優の吉岡里帆が入ったら台無し。どうか吉岡里帆メインで話を進めないでほしい」という声が集まっている。
「本シリーズは、自由人な霧山と、同じく自由人でおせっかいなしずかが、ツッコみ合うわけでもなくマイペースな会話を展開していく様が『ゆるい』『和む』と評判でした。しかし、そこに吉岡演じる熱血新人刑事の彩雲が入ることで、独特のゆるい世界観が崩れてしまうことを懸念する人が多いようです。また、しずかは霧山に恋心を抱いており、「2人の関係が彩雲によって邪魔されてしまうのでは?」と心配する声もあります。今後は3人の関係性が注目されるでしょう」(ドラマライター)
吉岡への不満の声が挙がる一方で、ある出演者に注目が集まっている。その人物とは、29日放送される『時効警察・復活スペシャル』に出演する武田真治である。武田は20日に最終回を迎えた人気ドラマ『凪のお暇』(TBS系)で、鍛え上げた筋肉を見せつけながらオネエ言葉を話すというクセの強いスナックのママを演じ、心に刺さる数々の名言を残し話題となった。スペシャルでは、時効事件の鍵を握る、 “71歳にして40代の身体を持つ美魔王” と呼ばれるタレントの藤原を演じる。
『凪のお暇』の最終回後は、真治ママを恋しく思う視聴者による「真治ママロス」の声がSNS上で多く呟かれていた。しかし、本作での出演に「真治ママ時効警察出るの?ロスだったからめちゃめちゃ嬉しい〜!」「真治ママ犯人やとか超気になる!」という声が集まり、「真治ママロス」の解消が期待されている。
『凪のお暇』で深い爪痕を残し、注目度が一気に上がった武田。今後はキワモノ俳優として引っ張りだこになることが予想されるが、スペシャルではどんな演技を見せてくれるのだろうか。また、吉岡は悪評を覆すことができるのだろうか。両者に注目したい。