本作は、コナリミサト氏による同名漫画が原作で、空気読み過ぎなOL、大島凪(黒木)が会社を辞めて引っ越し、新たな人生をスタートさせるというストーリーだ。
最終回では、凪の住んでいるアパートが取り壊されることになり、凪やアパートの住民たちが引っ越しの準備を始めるという展開に。中盤では、新居が決まっていない凪に、かつての凪の想い人である安良城ゴン(中村倫也)が「一緒に暮らそう」「おばあちゃんになった凪ちゃんの横で昼寝したい」と改めて告白するも、凪は「ゴンさんの横にいると絶対に幸せで…。でも私はもらうだけじゃなくて、あげる人になりたい」と断るシーンが描かれた。さらに終盤では、元カレの我聞慎二(高橋一生)と水族館デートをする凪だったが、今まで自分を助けてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えつつも、復縁するつもりがない旨を告げた。結局、凪は二人を選ばず、「一人で生きていく」というラストとなった。
視聴者からは「普通の人なら誰かに頼って生きたくなるものだけど、一人で生きることを選んだ凪ちゃんは本当に偉い」「ゴンと慎二どっちを選ぶの?っていう空気を読まなかった凪。もう空気読まずに生きる!っていう決意に思えてひたすら感動した」とラストの展開を絶賛する声が挙がる一方で、「ゴンも慎二も報われないラスト…。無難なラストなんだろうけど、やっぱりモヤモヤする〜!」「ある意味ハッピーエンドなんだろうけど、凪が潔すぎてなんか人間味がないというか…。スッキリしない」という批判の声も上がっている。
「本作は、凪と慎二とゴンの3人の恋愛関係にフォーカスした作品です。しかし、本質は登場人物の“心の成長”がメインであり、恋愛はその成長を促す要素の一つなのです。例えば、空気を読みすぎてしまう性格の凪は、物語が進むにつれて、苦手な同僚や母親に立ち向かえるようになりました。家族の顔色ばかりをうかがってしまう慎二は、凪との関りの中で、自分の性格やトラウマと向き合うことができるようになりました。さらに、“メンヘラ製造機”と呼ばれたプレイボーイのゴンは凪に恋をすることで、人の心の痛みや本当に人を好きになることの尊さを知ります。
空気を読むことのしんどさや、毒親との向き合い方、他者との関わり方など、それぞれのキャラクターが抱える悩みに共感する人も多く、視聴者からは「空気読みがちな自分にはエグイぐらい刺さるドラマだった。周りの空気に流されつつも必死で頑張る凪に勇気がもらえた気がする」「凪の毒母の描写がリアルすぎて怖かったけど、凪がちゃんと決別して自分らしさを取り戻すシーンには感動した」という声も挙がっています。このように、恋愛だけでなく、視聴者の共感を呼べるテーマを盛り込み、さらに登場人物の成長を描いたことが本作のヒットの大きな要因でしょう」(ドラマライター)
最終回のラストでは、凪の友人である坂本龍子(市川実日子)が慎二の兄と付き合うという展開になっており、視聴者からは「これ、凪と慎二絶対に縁切れないパターンじゃん!続編希望!」「再会フラグ立ちすぎじゃん!気になる〜」という期待の声も挙がっている。長いお暇を終えた凪だが、今後はどんな展開が待っているのだろうか?今後の作品情報や続編の製作にも期待したい。