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新日本プロレス 「痛っ」永田 それでも胸張る「ナゼ」

 新日本プロレス「G1クライマックス」(16日、東京・両国国技館大会で決勝)のBブロック永田裕志が11日、予選リーグ5日目の東京・後楽園ホール大会で中西学と第三世代対決でG1初黒星を喫したが、敗戦後は「G1の星より大きなもの、俺たちが生きている軌跡を残した」と意味深発言。そこには第三世代の葛藤から会社への不満…世間では中間管理職に位置する“新日アラフォー戦士”のやり場のない思いが込められていた。

 負けてなお永田から中年の意地を見た。
 強烈な逆水平チョップに悶絶しながらも「このゴリラッ!」と気合を入れてのミドルキックで突破口を開き、ドライブスクリューやマジックスクリューで圧倒。雪崩式エクスプロイダー、こん身のバックドロップホールドでたたみ掛けた。
 だが、このチャンスをキックアウトされると、猛攻実らず逆に大☆中西ジャーマン一閃で3カウントを献上。試合後はリング上で再戦を約束。
 開幕前から「中西と同じブロック」と口にして盟友との一騎打ちを心待ちにしていた。ここまで2勝1分けで無敗ロードを築いてきたものの、結果的には後半戦の初戦となる第三世代対決を落として決勝進出に足踏みした。とはいえ、永田にとってこの闘いだけはハナから勝ち負け以上に特別なものだった。

 「きょうはG1の星取勘定、G1なんてちっぽけなことより大きな足跡を残した。俺たち第三世代といわれるヤツが生きている軌跡を残せたことの充実感がデケェや」。盟友との名勝負で超満員1900人の立ち見客であふれる聖地・後楽園を揺らしたこと。それこそが永田だ。
 メーンで第三世代の存在価値を証明した一方、日ごろハラに溜め込んでいる思いも漏らした。「たぶん周りは中西ってものをこんなに強いとは思ってない。まあ軽く見てんだよ。このカードは4年ぶり。ある意味ないがしろにされていたカード。でも俺たちは地方の片隅でいつもタッグでこういう試合してんだよ。俺たちをナメんなよ。腐っても第三世代、腐っても永田裕志、中西学…」
 今夏のG1でも同世代の中西や天山広吉がそれぞれ苦戦を強いられる中、永田が発した第三世代の心の叫び。IWGPヘビー級王者の棚橋弘至や後藤洋央紀ら新世代がマットのど真ん中をかっ歩している一方、決してまだ彼らの熱も冷めていない。谷間の世代と称される男たちの逆襲に期待がかかる。

◎田中将斗 首位キープ
 Aブロックは3連勝の田中将斗がジャイアント・バーナードと対戦。場外乱戦の中、両者リングアウトに終わり、勝ち点7で首位をキープした。矢野通は大森隆男を下して2勝目を上げた。
 まだ1得点で崖っぷちに立たされる真壁刀義は、TAJIRIのグリーンミスト攻撃により反則勝ち。勝ち方に不満はあれ得点を3に伸ばした。
 一方のBブロックは、後藤洋央紀が右肩を負傷のため攻撃力が半減する天山広吉を昇天で撃破。
 杉浦貴は飯塚高史に流血に追い込まれるが、ジャーマンスープレックスで形勢逆転で勝ちを拾った。

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