後方に広がる窓に注目していただきたい。ちょんまげのような髪型に、和服っぽい服になで肩、背中には何か筒のようなものを背負っている人物が写りこんでいる。
これは2008年に本ミステリー記事で山口敏太郎事務所が発表したタイムスリップしたと思われる「小さな侍」の写真である。
小さい侍が江戸から現代に現れるという大林宣彦監督も真っ青なシチュエーションに加え、刀ではなく背中に背負っている筒は空穂(うつぼ)という弓矢を収納する当時の道具のよう、というマニアックな要素が話題になり、これまでさまざまなメディアで紹介されてきた一枚であるが、今回この写真に新事実が発覚したので改めて公開したい。
右上の赤枠は「小さな侍」であるが、左下の紫色の枠にご注目していただきたい。
観葉植物の下にぼんやりと黒い物体が浮かんでいるのがおわかりになるだろうか。
この影は植物の影としてはやたらに大きく形もおかしい。
撮影した鳴釜のん女史はこの影を「異星人のようも見える」と語っている。鳴釜女史は人並みはずれた霊感も持ち合わせているため、ただの影ではない異界の存在だった可能性もある。
なお、前回の記事では「小さな侍」の正体を「江戸時代以前に亡くなったサムライの魂が現代に蘇り、尾張徳川家の上屋敷があった新宿に現れた」という見立てを行った。
すると、この影の正体は「小さな侍」を現代に蘇らせた張本人なのだろうか…?
もし、あなたが新宿で「小さな侍」を目撃した際にはぜひ、山口敏太郎事務所まで連絡をいただきたい。
写真:鳴釜のん
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)