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インフルエンザ前年比4倍! 南半球からやって来たラグビーW杯観戦者も原因か

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提供:週刊実話

 ラグビーワールドカップ2019に湧く日本列島に、例年より2カ月も早く季節外れのインフルエンザが流行している。厚生労働省によると、9月29日までの1週間に報告された患者数は4543人。前年同時期(1021人)と比較して4倍以上となっている。

「都内の学級閉鎖は9月2日からの累計で40施設。全国的な広がりを見せていることから、厚労省はワクチン製造メーカーなどに前倒しで供給依頼したほどです」(医療ジャーナリスト)

 例年、インフルエンザは12月ごろから流行するパターンが多い。
「インフルエンザの流行は世界中を循環しているんです。冬場は北半球、夏場は南半球。1年かけて北半球と南半球を往復する。その途上にある熱帯や亜熱帯の国は半年に1度のペースで、年2回流行します。夏休み明けから感染が多くなったのは、海外への渡航者と熱帯や亜熱帯、南半球の国からの訪日外国人が、ウイルスを持ち込んだ可能性があるといわれてます」(同・ジャーナリスト)

 日本政府観光局によれば、7月〜8月にかけてオーストラリアから約6万人が日本に入国している。加えて、ニュージーランド、南アフリカ、サモア、フィジー、アルゼンチンなど、ラグビーの世界ランキングトップ国は、南半球の国や地域で約半数を占めている。

「ラグビー観戦目的の観光客が多数入国しています。インフルエンザの潜伏期間は最長で5日とされる。感染していても、入国時に症状がなければ検疫で止められることはまずない」(スポーツライター)

 ラグビーワールドカップは、全国12会場で11月2日まで開催される。
「世界20の国と地域から出場しており、200万人近くが競技場で観戦するとみられています。つまり、人が密集する会場や飲食店などで、知らず知らずのうちにインフルエンザに感染することが懸念されています」(全国紙社会部記者)

 ワクチンが流通するのは10月上旬から。
「今、供給量を増やしても、肝心なときに確保できなければ意味がありません」(同・記者)

 ピークはこれからだ。

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