「今年の主演女優賞レースはこの2人に蒼井優に加え、3人で賞を分け合う形になりそう。長澤の場合、主演映画『コンフィデンスマンJP−ロマンス編−』はもちろん、木村拓哉主演映画『マスカレード・ホテル』でも主役級の活躍を見せたことから、受賞の対象作品になっている」(映画業界関係者)
「主演」とうたっている作品での受賞は全く問題ないようだが、この「主演級」という扱いはかなりやっかいだ。というのも、それをめぐって共演NGになってしまう女優たちもいるというのだ。
「有名なところでは、06年公開の『フラガール』。表記上の主演は松雪泰子だったが、主演級の活躍だったのは蒼井。松雪と蒼井は各映画賞の主演女優賞を分け合ったが、松雪はすっかりヘソを曲げてしまった」(映画ライター)
国内の映画祭のみならず、国際的な舞台でも同じようなことが起きていたというのだ。
「14年公開の山田洋次監督作品の『小さいおうち』は松たか子が主演した。ところが、『ベルリン国際映画賞』で主演女優賞に当たる『銀熊賞』を受賞したのは黒木華。日本人女優としては史上4人目で最年少での受賞。大いに注目を浴びてしまい、当時、松はストレスで酒とたばこの量が増えてしまったようだ。もともと、学生演劇のスターだった黒木には演技を食われる可能性が高く、共演後に『NG』を出す女優が多いようだ」(テレビ局関係者)
「マスカレード・ホテル」で長澤が戴冠しただけに、主演の木村も念願の映画賞を戴冠できるかが本年度の各映画賞の見どころの一つになりそうだ。