4・5ウエルター級GPトーナメント初戦では青木真也をわずか27秒でKOし、日本人で唯一、ベスト4に駒を進めた。この日は準決勝でマリウス・ザロムスキーと対戦することが決まり「優勝しかない。それしか言いようがない」と優勝ノルマを掲げた。
準決勝を勝ち上がればジェイソン・ハイVSアンドレ・ガウヴァオンの勝者との頂上決戦が待つが、もはやマッハには「優勝の2文字しかない」と王座奪取しか頭にない。「絶対優勝」とノルマを課すだけの準備ができているからだ。
優勝するには1日に準決勝と決勝を勝ち抜かなければならないが、マッハによれば「2試合やらなきゃいけないので、試合で疲れないためにフィジカルを上げる練習をしています。清水さんのスケートチームと一緒に自転車で富士山の5合目まで25キロくらい上るトレーニングをした」。
1998年の長野冬季五輪スピードスケートで金メダルを獲得した清水宏保とともに自転車特訓を敢行。“金メダリスト養成トレーニング”で「心拍数が200まで上がった。普通じゃないって言われた」と常人離れした持久力と瞬発力を手に入れた。
ウエルターGPを制覇すれば日本人で初めてDREAMの頂点に立つことになる。2カ月後の決戦に向け「日本人で最初のDREAM王者になってやるよ」。マッハに死角はない。