個人的にはまだまだ熱い戦いが続くなか、短・中距離のダート馬が集まったプロキオンS。ダノンカモン、シルクフォーチュン、セイクリムズンに人気は集めなかったが、久々の復帰となるグロリアスノアにマコトスパルビエロと復権に燃える古豪も参戦するなど、ダートファン的にはツウ(?)なメンバーが集結。
レースを制したのはダートオープンクラスの善戦マンこと、アドマイヤロイヤル。これまで中京と同じ左回りの東京で好成績を残し、昨年のこのレースも0.1秒差の2着と重賞制覇まであと一歩。追いだしのタイミングが早すぎるとやめてしまうクセがある馬だが、ここ2戦でベストなタイミングを体得したのか、四位騎手の追い出したタイミングがドンピシャにハマり、念願の重賞初制覇となった。これで前走から2連勝。先週、ホッコータルマエの帝王賞制覇の影には地方遠征で勝ち癖をつけたことが大きな要因ではと書いたが、同じくアドマイヤロイヤルもこの2連勝をきっかけに大きな舞台でも活躍できる馬としてダートを盛り上げる1頭になれれば面白い。
〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。