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【ドラマティックレビュー:プロキオンS】脱・善戦マン! A.ロイヤル重賞初勝利

 宝塚記念と帝王賞が終わって上半期の競馬も一区切りというのが普通の感覚かもしれませんが、ダートファンの僕としては今週開催されるジャパンダートダービー、そしてレパードSが終わって一区切りという感覚。レパードSの頃には夏本番という時期になってしまいますが、次世代のダートを担う3歳馬の力関係と、秋のGI戦線の楽しみ方見えてようやく一区切りという感覚なわけです。

 個人的にはまだまだ熱い戦いが続くなか、短・中距離のダート馬が集まったプロキオンS。ダノンカモン、シルクフォーチュン、セイクリムズンに人気は集めなかったが、久々の復帰となるグロリアスノアにマコトスパルビエロと復権に燃える古豪も参戦するなど、ダートファン的にはツウ(?)なメンバーが集結。

 レースを制したのはダートオープンクラスの善戦マンこと、アドマイヤロイヤル。これまで中京と同じ左回りの東京で好成績を残し、昨年のこのレースも0.1秒差の2着と重賞制覇まであと一歩。追いだしのタイミングが早すぎるとやめてしまうクセがある馬だが、ここ2戦でベストなタイミングを体得したのか、四位騎手の追い出したタイミングがドンピシャにハマり、念願の重賞初制覇となった。これで前走から2連勝。先週、ホッコータルマエの帝王賞制覇の影には地方遠征で勝ち癖をつけたことが大きな要因ではと書いたが、同じくアドマイヤロイヤルもこの2連勝をきっかけに大きな舞台でも活躍できる馬としてダートを盛り上げる1頭になれれば面白い。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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