2人は26日に生放送された「テレ東音楽祭2019」(テレビ東京系)に出演。2017年に左耳の突発性難聴を発症した堂本剛は、それ以来左耳に入ってくる音をOFF、もしくは小さくするためか、音楽番組で歌うときには大型のヘッドホンを着用して歌っている。
同番組でKinKiは2曲を披露。生バンド演奏だったこの日、KinKiのステージでは音響トラブルとみられる事態が続出した。
1曲目の『フラワー』の披露時、出だしからマイクと本人たちの耳に入る音量がおかしかったのか、サビを歌う堂本光一の声が極端に小さくなり、剛も右ヘッドホンに入る音が聞こえなかったのか“聞こえない”とスタッフに手を振り、右耳を押さえる姿が映った。Aメロでも、自分のソロパートを歌い終えた剛は音量を上げるように指で上をさし、光一は音を拾うためか剛側のイヤモニを外した。その後、視聴者にもはっきり聞こえるほどのハウリングも起きて、光一は歌いながら驚いた様子。次のサビで光一がアップで映る間に、剛はヘッドホンを外していた。
続いて、剛とこの日MCを務めていた広末涼子が共演したドラマ『元カレ』(2003年、TBS系)の主題歌、『薄荷キャンディー』を披露。2曲目でも剛はヘッドホンを外したままで、少し光一の方に体を傾け、きちんと音程をとって最後まで堂々と歌い上げた。
これにはファンから「ヘッドホンなしでも完璧。剛くんに鳥肌」「互いの音を拾いあってるように見えたよ。流石KinKi Kidsやなぁ」「2人とも最後まで頑張って歌ってくれてありがとう」といった声が続出。2人の“プロ根性”に感動した様子だった。
一方で、パフォーマンス終盤で剛が左耳を押さえて歌っていたこともあり、「剛くん耳大丈夫かな…」「どうか無事でありますように」といった心配の声も上がっている。
この音響トラブルに「せっかくのKinKiの歌が」と嘆く声もあったが、KinKiのファンは剛の病気発覚時に歌手活動を存続できるか不安に思った経緯を踏まえてか「トークの時間や生バンド、特別な演出をしてくれたことをまずは感謝したい」「失敗は仕方ないし次に活かしてくれればいいと思う。またKinKi呼んでねテレ東さん」などと寛容な姿勢を見せた。
デビューしてから20年以上、2人で何事も乗り越えてきたKinKi Kids。今回も圧巻のパフォーマンスで視聴者の心を撃ったようだ。