同級王者・張喜燕に序盤から手数で圧倒されたが、左右のフック、狙い通りのボディーで反撃。5Rにはコーナーに押し込み猛ラッシュを仕掛けるなど、フルラウンドの打ち合いとなった。
10Rを戦い抜き判定は2-1。初挑戦で初戴冠を果たした。日本女子史上初のWBA王者となった天海だが、試合後前王者からケチがついた。
「(判定で)92-98と6点の差がついたのはどうしてかわからない。正直言って不満です」とクレームがつく。さらに「チャンスがあれば戦いたい。もう1回、戦うときは公平を期すために日本でも中国でもないところでやってほしい」と要望した。
早速の再戦要求に、天海の所属する山木敏弘会長は「(再戦は)第3者が決めること」と前置きしたうえで「彼女がリマッチをやりたいなら、いつでもどこでも受けて立つ」と応じた。新王者が勝利の余韻に浸っている暇はない。