今年の主役候補の一頭マイネルチャールズにとって、このデータは大きな追い風となる。しかも、同馬の場合、2冠ともに(3)(4)着と崩れていない。より勝利の可能性は高いといえよう。
中間、時計を出したのは先週のみだが、そこはスパルタ調教で知られるビッグレッドファーム。牧場でみっちりケイコを積んできてからの競馬場入厩だけに、仕上がりうんぬんを疑問視する必要はなさそう。高杉助手も「函館入厩後はカリカリしていたけど、日に日に落ち着いてきた。またがった感じでは、かなり気配はいい」と仕上がりの良さに太鼓判を押す。
ただ、育成段階から馬を“いじめ抜く”ことでも有名なマイネル軍団。デキ以上に気になるのが成長曲線だ。果たしてチャールズに上昇カーブを描ける“おつり”が残っているのか。このうがった見方を同助手は真っ向から否定した。
「確かにいろいろな意味で完成してはいるが、体がもうひと回り大きくなればもっと良くなるはず。それでも春より力をつけていることは間違いない」
春の雪辱を晴らした前記3頭に続けるか。ここは真価が問われる一戦になる。