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2013年WBC監督は誰? あのビッグネームが急浮上してきた!

 早いものである。来年の2013年春に『第3回WBC』が開催される。大会の存続意義も問われているが、昨年、NPBが大会収益の利益配分について疑問を呈し、大リーグ機構側もその話し合いに応じたということは「将来的に見て、大会を継続していく」と見て間違いないだろう。そこで今、球界内部で話題になっているのが、「次期代表監督を誰にするか?」である。
 「連覇がかかっているので、原(辰徳=53)監督が筆頭候補になるでしょう。今年3月に行われた『台湾代表』との一戦で指揮を執った秋山(幸二=50)監督も名前が挙がっています」(関係者)
 この2人だけではない。昨季で中日を退団した落合博満氏(58)も“有力な候補者”だという。

 そもそも、日本代表チームの監督選出に関する明確な基準はない。NPBは日本代表チームの常設を決めた際、いったんは「前年の日本シリーズ覇者チームの監督に託した」ものの、代表監督の選出に関する基準作りは先送りしている。先の関係者がこう続ける。
 「第2回WBCで原監督を選出したときでした。北京五輪に続いて星野(仙一)サンにお願いする予定でしたが、イチローの『WBCはリベンジの場ではない』発言もあり、新たに代表監督を選び直すことになりました。そのとき、『現役監督の兼任は厳しい』という王(貞治)ソフトバンク球団会長の体験談も出ました。でも適任者が見つからず、現役監督の原サンにお願いしました」
 秋山監督にも東日本大震災復興支援イベントと題した『対台湾戦』で、代表メンバーをまとめ上げた経験ができた。しかし、王会長の「兼任は厳しい」という経験談は無視できない。代表チームを常設すると決めた以上、NPBは明確な基準を作り、“13人目の監督”を確保すべきだろう。今さらだが、落合氏にはリーグ優勝4回、シリーズ制覇1回、加えて「8年間の監督生活でBクラス落ちは1度もない」という輝かしい実績もある。

 「中日の監督時代、落合監督は五輪を含めた国際試合に主力選手が引き抜かれる事態に、反対の立場を取ってきました」(前出・同)
 とくに、WBCに関しては、中日グループ全体で“反対”してきた。しかし、こんな意見も聞かれた。
 「WBCのアジア地区予選は『読売グループの興行』というのが、中日サイドの意見でした。その是非はともかく、他球団は『中日の言い分も分かるが、オーナー会議で決まったことには協力すべき』と捉えています。読売グループが落合氏の手腕を放っておくはずがありません」(在阪球団職員)
 中日サイドの言う通り、WBC予選が「読売の興行」だと位置づければ、代表監督の就任と同時に、落合氏は読売に“帰還”したことになる。中日退団が決まった直後にも『次期巨人監督』とも報じられていた。第3回WBCを機に、両者の距離が一気に縮められるかもしれない。

 「今年の交流戦が、原、秋山両監督の手腕を見極める機会にもなるでしょう。両監督が交流戦でもたつくようなことになれば、現役監督とは別に代表監督を招聘する方向に傾くと思われます」(前出・関係者)
 交流戦は5月16日から始まる。原、秋山両監督の直接対決は『第2節』の同19日からの2連戦。次のWBC監督は誰になるのか、興味深い一戦になりそうだ。

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