『高嶺の花』は、華道の名門・月島の家に生まれた才色兼備の主人公・もも(石原さとみ)が恋愛と華道のはざまで迷いながら、少しずつ成長していくストーリー。ももが“格差愛”に落ちる相手・直人役を銀杏BOYZの峯田和伸が務め話題になった。最終回ではももと直人が結ばれるかどうか、視聴者が最も気になっている展開が描かれ、平均視聴率は自己最高の11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
しかし本作について、視聴者からは不満の声が多く聞かれているという。
「『高嶺の花』は、恋愛ドラマで一世を風靡した脚本家・野島伸司さんと、今最も注目されている女優の石原さとみさんが初めてタッグを組んだという触れ込みでスタートしましたが、ふたを開けてみると石原さん演じるももがやりたい放題。作中では毎話のようにポエム風のセリフが飛び出したり、『もう一人の自分』『空蝉の自分』などあいまいな概念が飛び出し、その世界観についていけない視聴者もちらほら。『登場人物がこんなに自分に酔いすぎてるドラマもない』『登場人物全員ナルシスト』といった呆れ声が聞かれました」(ドラマライター)
さらに最終回でのある演出も視聴者を驚愕させたという。
「中盤から華道への想いがふくれ上がり、自らのゆく道を悟ったももは『私はお花、私はお花!』と唐突に連呼しました。視聴者からは『笑うなっていう方が難しいわ』『私たちは何を見せられてるのか?』と戸惑う声が聞かれました。さらに月島をかき回していた華道家・宇都宮龍一(千葉雄大)はなぜか失踪し、最終的には何の前触れもなく牧場に就職。唐突な展開やとにかく悦に入りすぎているセリフに『思い付きのまま書いてるの?』とやゆする声も聞かれ、視聴者がついていけない展開になっていました」(同)
最終回こそ二桁視聴率を記録したものの、全話を通しての平均視聴率は9.5%と一桁にとどまってしまった。「野島伸司は現代の価値観についてこられなくなっているのでは?」といった指摘も見られたが、果たして次回作以降はどうなるのだろうか――。