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震災の描き方で明暗分かれた?『半分、青い。』と『あまちゃん』の決定的な違いとは

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永野芽郁

 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の第153話が26日に放送された。最終週を迎え、物語がいよいよクライマックスに近づいている中、この日の放送では主人公・鈴愛(永野芽郁)の漫画家時代の同僚・ユーコ(清野菜名)が東日本大震災で亡くなる展開が描かれた。

 最終週の24日放送分で東日本大震災が起こり、その直後から仙台の海近くの病院に看護師として勤務していたユーコが行方不明になった。しかし、ドラマでは鈴愛の娘・花野(山崎莉里那)のいじめや、開発した扇風機を商品化するかなど、多くの問題が同時多発的に起こった。また、元夫からのプロポーズを受け、断ったものの浮かれる鈴愛の姿も描かれていた。視聴者からは、「風呂敷を広げ過ぎて震災描写が適当になってる」「視聴者を泣かせるためだけに震災展開を作った気がする」「震災をギミック的に扱うのはどうかと思う」と疑問視する声が上がっている。

 そんな中、相対的に評価を挙げているのが2013年に放送されたNHK朝ドラ『あまちゃん』だという。

 「社会現象となるほどの人気を博した『あまちゃん』ですが、全26週のうち、第23週から東日本大震災を扱いました。舞台が岩手県ということもあり、震災の被害をひどく受けてしまった地域。当時、東日本大震災を劇中の出来事として扱ったドラマがほぼなかった一方、現地の実際の揺れの映像や津波の映像を一切使わなかったこともあり、脚本の宮藤官九郎の手法は大きく評価されました。『半分、青い。』の震災展開で『あまちゃん』を思い出した視聴者も多く、『あまちゃんがいかに丁寧に書かれていたかよく分かる』『「半分、青い。」では震災は小道具だけど、「あまちゃん」ではストーリーの主軸。軽く描かれてると思われるのは仕方ない』という声が聞かれます」(ドラマライター)

 また、震災を受けてからのストーリーの変化の違いにも視聴者は注目しているという。

 「東日本大震災はいまだ多くの人にとって、さまざまな意味で特別だった出来事。『あまちゃん』では震災を受け、その後4週をかけて地元復興のストーリーへとつなげていきましたが、『半分、青い。』では、さまざまな問題のうちの一つとしてしか扱われていません。さらに震災に費やされる時間は最長でも1週間しかないという状況。次話でユーコの死がメインとして扱われた後、震災についての描写が収束していくことは明らか。これらが理由で視聴者は不満の声を上げたようです」(同)

 いよいよ残り3話と迫った『半分、青い。』。脚本家の北川悦吏子氏はインタビューの中で、最終回について「たぶん炎上するんだろうな」と、“炎上予告”をしているが、果たしてどんなラストが待っているのだろうか――。

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