「翌2005年には山田孝之、中谷美紀によって映画化。興行収入37億円のヒットを飛ばしました。フジテレビで連ドラも放送され、平均視聴率21.2%を記録。掲示板のやり取りを載せた単行本は100万部を突破するなど、インターネット黎明期に一大ムーブメントを巻き起こしました」(芸能ライター)
日本の地上波ドラマがハリウッドでリメークされるのは初のケースだという。ただあれから13年以上経つというのに、どうして注目されたのか?
「2006年には英訳された『Train Man』 がイギリスで刊行され、海外でも認知されてはいました。ただ直接の契機となったのは、星野源や福山雅治も在籍する芸能プロダクション・アミューズの子会社、Amuse Group USAの動き。ロサンゼルスの同社が開催した、日本のエンタメコンテンツを紹介するマッチングイベントで注目を浴びたのです。『J-CREATION: A FIRST LOOK SHOWCASE』と称する同イベントは2016年から毎年開かれていたのですが、この中で『電車男』が目に留まり、日本の知的財産をリメイクする第1号プロジェクトとなりました」(同)
気になるクリエイターの顔ぶれだが、製作総指揮はエミー賞受賞経験のあるフィル・ローゼンサル氏。監督は映画「ヘアスプレー」「ロック・オブ・エイジズ」などで有名なアダム・シャンクマン氏だ。プロデューサーには、日本のホラー映画「リング」のハリウッド版を手がけたロイ・リー氏が就くと決まっている。
そんな“朗報”を耳にしたネットユーザーの意見はどうか。「アメリカがリメイクしたらぜんぜん違う話になりそう」「きっと違う何かができると思う」「アメリカのリメイクはアメリカ人好みに変えられるから別に作品になるだろうね」など、意外と冷静に見える。
果たして米国版もヒットを果たせるのだろうか。楽しみに待ちたいところだ。