河野大臣を批判したのは、高齢男性と思われるTwitterアカウントのユーザー。河野大臣と韓国外務大臣が握手する写真を見た男性は、その画像を貼り付けた上で、「河野の握手/右手?には『金時計』がこれみよがしにひけらかされていた」とした上で「「恥を知れ!」お前達はどうしてこうまで『金権』をひけらかすのだ。日本民族は『慎ましさ』が矜持なのだ」と河野大臣が手に付けていた時計を「金時計」と決めつけ、猛批判を展開する。
これについて河野大臣は、引用リツイートしたうえで、「竹製ですが、なにか?」と自身が着けていた竹製の時計を貼り付け、一言で論破。この時計は河野大臣がフィリピンのマニラで行われたASEAN50周年に参加した際、記念品として配られたもので、以前Twitterで「とても軽く、金属やプラスチックバンドと違ってアトピーがひどくならないので愛用中です」と絶賛していたものだった。
これを受けてTwitterユーザーは、事実誤認を謝罪することなく、翌23日、「太郎、『恥の上塗り』はやめろ。金時計でなく『金時計もどき/竹製』だったとか!どこで、いくらで買ったんだ。その会社の『広告塔』をいくらで引き受けたんだ。日本民族には『礼節』がある。握手する手は、素手/清潔・清廉で、余分な物は身に着けないのだ。『奇を衒ってなんとする馬鹿者め!』」と更に暴言を吐いた。河野大臣が記念品を大事に使っていることを、認めたくないようだ。
この様子を見たネットユーザーたちは「河野大臣さすが」「ますます好きになった」「一言で論破するところがかっこいい」と称賛の声が殺到。さらに、竹製の時計を愛用していることについても、「おしゃれで素晴らしい」「ASEANで配られたものを大事にしているのは素晴らしい」「ASEANの人たちも喜んでいるのでは」「物を大事にする日本民族にふさわしい行動」など絶賛する声を上げる。
一方、筋違いな批判をしたうえ事実誤認があっても謝罪しないTwitterユーザーには「ただ韓国に敵対する人間の悪口を言いたいだけでは」「印象操作しようとしている」「恥の上塗りはお前だ」「間違っても謝らないのはどこかの政府と一緒」など批判が殺到し、炎上状態となった。
韓国と日本の関係悪化後、闇雲に政府関係者を叩く論調がメディアやネット上で散見されているが、それでも今回の河野大臣のように、少なくとも外国政策に関しては、国民は政府の対応を支持する声が多くみられる。
事実誤認や個人的な言動、ファッションなどを批判の対象にし、罵声を浴びせる行為こそ「礼節」を欠いているのではないだろうか。
記事の引用について
河野太郎公式Twitterより
https://twitter.com/konotarogomame