5月17日、今年4月6日と12日に東京都港区内のマンションの一室で、少量の覚せい剤を所持したとして、男性デュオ「CHAGE and ASKA(以下チャゲアス)」のASKAが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。
ASKAは「私は今まで覚せい剤を所持したことはありません」と容疑を否認。しかし、同課がASKAの自宅から押収した薬物を簡易鑑定した結果、覚せい剤成分を検出。さらに尿検査でも覚せい剤の陽性反応が出た。
さらに、同課は共謀して覚せい剤を隠し持っていたとして、ASKAの知人で会社員の栩内(とちない)香澄美被告=公判中=を同法違反容疑で逮捕。栩内容疑者もASKA同様「私には全く身に覚えがありません」と否認したが、尿検査と毛髪鑑定で覚せい剤の陽性反応が出た。
「昨年8月、『週刊文春』がASKAの覚せい剤使用疑惑を報じたが、ASKAはかたくなに否定。報道の責任をとり、昨年10月から無期限で音楽活動を休止していた。後に各メディアの報道や公判で明らかになったが、栩内被告とは6年ほど前、トップがASKAと親交があった、大手人材派遣会社・パソナグループの要人を接待する施設で知り合ったようだ。いわば、栩内被告は“喜び組”のような存在で、ASKAはまんまと虜になり、栩内被告の自宅を訪れては“シャブSEX”に溺れた。その証拠に、ここ数年、まったくヒット曲がなかった」(週刊誌記者)
その後、ASKA本人は所属レコード会社・所属事務所を契約解除された。「SAY YES」「YAH YAH YAH」などのヒット曲を持つ同デュオの対象商品の出荷と楽曲配信は停止となり、商品は回収されてしまったが、ASKAの家族と、相方・Chageは甚大なダメージを受けた。
「ASKAの自宅は都内にある5億円とも言われる豪邸だったが、逮捕後、マスコミが殺到。家族は家に寄り付くことができなくなった。長男と長女はともに歌手活動をしていたが、父の逮捕で仕事がなくなり、元女子アナの妻は夫が家庭を全く顧みず、クスリと女に溺れていたことを骨の髄まで知らされることになった。Chageはチャゲアスの復帰を心待ちにしていただけに、報道陣の取材に応じたりはしたものの、しばらくは放心状態だったようだ」(音楽関係者)
ASKAは7月上旬に保釈され、“シャブ抜き”のため、入院病棟に鉄格子と監視カメラが装備されている千葉市内の病院に入院。同月22日に栩内被告の初公判が行われたが、栩内被告はメモを読み上げ「私は覚せい剤を使用したことはありません。尿と毛髪の鑑定の結果は出ていますが、鑑定のミスによるものです」と無罪を主張。さらには逮捕当日の午前6時までASKAと性交渉を行っていたことまで明かしたうえで、「ASKA被告は汗っかきで、性交渉の際に出た大量の汗が(栩内被告の)髪の毛に移った。性交渉後はシャワーを浴びていないから反応が出た」とASKA被告に罪をかぶせ、今月17日の公判まで一貫してそう主張を続している。
一方、ASKAの初公判は8月28日。起訴事実を認めたうえで、栩内被告について検察側から聞かれると、「大事な存在」と言い切り、さらに「好きな人か?」と聞かれると「はい」と答えた。10月12日には懲役3年執行猶予4年の判決を受けそのまま確定。しかし、今後も、法廷で栩内被告から“辱め”を受けることになりそうだというのだ。
「栩内被告には検察が懲役2年を求刑。来年1月13日に判決が言い渡されるが、執行猶予付きの刑を受けることが濃厚だが、無罪を主張するだけに確実に控訴するだろう。そうなると、また公判でASKA被告との“情交”について赤裸々に暴露することは必至。ASKAは自分の供述で売人2人が逮捕され闇社会に狙われ、千葉の施設から出ることもままならず八方ふさがり。栩内被告の裁判での“口撃”は自分の恥を上塗りするだけで、かなり参っているはずだ」(芸能記者)
ASKAの周辺で明るい話題といえば、Chageの初のクリスマス・ディナーショーのチケットが即完売し、追加公演が決定したことぐらいか。“歌い納め”となる28日のディナーショーで、ASKAについての発言が飛び出すかが注目される。