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勝手に選ぶ芸能界10大ニュース その1 前代未聞のゴーストライター騒動でくっきり明暗が分かれた“相棒”

 聴力を失った作曲家で「現代のベートーベン」と呼ばれていた作曲家の佐村河内守氏の代表作である「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの楽曲が、別の人物が作ったものだったことが2月5日に発覚し、大騒動に発展した。

 そもそも、佐村河内氏は35歳で完全に聴力を失いながらも作曲家として活動しており、12年にNHKの番組で特集され大ブレーク。「交響曲第1番 HIROSHIMA」に予約が殺到し、クラシックでは異例の累計18万枚を売り上げた。

 ところが、5日、佐村河内氏の代理人弁護士がマスコミ各社に文書で「すべて自身が作曲したものであるとして活動してきたが、その説明の一部に誤りがある」と、楽曲はゴーストライターが書いたものであることを暴露。翌6日発売の「週刊文春」(文芸春秋)でゴーストライターをつとめていた、当時桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が、「佐村河内氏のゴーストライターを18年間にわたってやっていた」と暴露。新垣氏が同日、会見を開き「私は共犯者。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 「騒動発覚のタイミングは、ソチ五輪直前。同五輪のフィギュアスケート男子代表・高橋大輔がショートプログラムで使用する『ヴァイオリンのためのソナチネ』がゴーストの楽曲であったことで騒動に拍車をかけた。高橋は6位で五輪後に引退したが、騒動が少なからず順位に影響しはたず」(芸能記者)

 騒動後、マスコミ各社に謝罪文のファクスを送ったものの、姿をくらましていた佐村河内氏だが、3月7日に都内のホテルでようやく会見。

 長髪を短く切り、スーツ姿で登壇し、集まった報道陣からの質問の内容は、手話通訳者が佐村河内氏へ伝え、佐村河内氏が質問者へ口頭で返答するという形となったが、質問に激高した場面では即答。「耳が聞こえているのでは」という疑問の声が各方面から上がった。おまけに、謝罪会見のはずが、「新垣さんはうそを言っています」、「新垣さんを名誉棄損で訴えます」と長年の“相棒”を“口撃”し開き直るひと幕もあった。

 「会見で、佐村河内氏を散々持ち上げた、NHKなど記者は怒り狂っていたが、佐村河内氏はのらりくらりと交わした。直後にNHKは佐村河内氏の番組に関する報告書などを公開したが、厳格な調査が行われたとは思えない内容」(週刊誌記者)

 長年の“相棒”だった2人だが、会見によって新垣氏の株は上がり、佐村河内氏の株は大暴落。騒動を受け、新垣氏は同大学を辞めたものの、「週刊文春」のテーマ曲など作曲のオファーが殺到。12月いっぱいで放送終了が決まったものの、フジテレビ系音楽バラエティー番組「どぅんつくぱ〜音楽の時間〜」にレギュラー出演するなど、表舞台でその才能を遺憾なく発揮している。

 一方、佐村河内氏は自分の扱い方が気に入らない番組を放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に申し立てたり、ゴースト騒動で公演が中止に追い込まれたとして、音楽企画会社に提訴されるなど、“揉め事”ばかり。もはや表舞台に出ることはなさそうだ。

 ちなみに、「文春」でこの件をスクープしたノンフィクションライター・神山典士氏の著書「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」(文芸春秋刊)が今月発売された。

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