同ランキングは、同性が憧れを抱く顔をもつタレントを選ぶものだが、“クールビューティ”と呼ばれる北川は、まさに同じ女性にとっては、“理想的な顔”そのものなのだろう。支持された年齢層も幅広く、磐石のV3となった。
以前は美しくても、“クールさ”が先行していた北川だが、昨年7月期の連ドラ「HERO」(フジテレビ)では、茶目っ気ある役を演じ、さらに支持者を増やした。
今年は映画「愛を積むひと」「HERO」に出演。ドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ)では、「悪夢ちゃん」(12年10月期/日本テレビ)以来、3年ぶりの連ドラ主演を務めた。来年1月にはヒロイン役を演じた映画「の・ようなもの のようなもの」が公開予定。
ミュージシャン・DAIGOとの交際が明らかになるなど、私生活での充実ぶりが、その美しさに、より一層磨きがかかったのか? 来年、4連覇を成し遂げられるかどうか大いに注目される。
2位には、昨年3位の石原さとみが入り、ワンランクアップ。現在、放送中のフジ月9ドラマ「5→9〜私が恋したお坊さん〜」で主演中の石原。「失恋ショコラティエ」(14年1月期)、「ディア・シスター」(14年10月期)にも出演しており、すっかりフジの月9ラブストーリードラマの常連となった感がある。少女のような愛らしさと大人の色気を併せ持つ石原は、北川とは違う意味で、同性から憧れの対象になっているようだ。
3位には日本テレビ「掟上今日子の備忘録」で探偵役を演じている新垣結衣が入り、昨年の4位から上昇。「空飛ぶ広報室」(TBS/13年4月期)以来、2年半ぶりの連ドラ主演となった新垣。キュートさが際立っており、それがまた支持率アップにつながったようだ。
4位は綾瀬はるかで、昨年の2位から下降した。これは、支持率が落ちたというより、13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」終了後、テレビ出演をセーブしたことにより、今年はドラマ出演が1本もなく、ふだん目にする機会が減ったためと思われる。来年1月期には連ドラ「わたしを離さないで」(TBS)での主演が決まっており、16年は再び順位を上げそうな予感も十分。
5位には現在、「オトナ女子」(フジテレビ)で主演中の篠原涼子がランクインし、昨年の圏外から大きく浮上。篠原のドラマ出演自体、「ラスト・シンデレラ」(13年4月期/フジテレビ)以来、2年半ぶりであったため、昨年はランクに入っていなかったが、今回のドラマ出演で改めて、その美しさが再認識されたようだ。
以下、6位=天海祐希、7位タイ=安室奈美恵、7位タイ=吉瀬美智子、9位タイ=堀北真希、9位タイ=有村架純の順。天海、安室、吉瀬、有村は昨年圏外からランクアップ。堀北は昨年5位から急降下。毎年このランキングの上位に食い込んでいたが、8月に結婚し、露出を控えたことが要因か…。
逆に、昨年トップ10に入っていた柴咲コウ、桐谷美玲、深田恭子、宮崎あおい、佐々木希が圏外に消えた。宮崎は現在、朝ドラ「あさが来た」で再び脚光を浴びているだけに、意外な結果である。
来年の同ランキングは、果たしてどういう顔ぶれになるか?
なお、同調査は15年11月18日〜24日に、10代から50代の全国の女性オリコンモニター500人を対象に、インターネットを通じて実施された。
(坂本太郎)