年明けの日経新春杯で大敗した後は暖かくなるまでじっと待っていた。「放牧に出して立て直した。馬体は期待したほど成長しなかったけど、状態自体は悪くない。もともとポン駆けの利くタイプだし、昨秋のローズSも休み明けで勝っているから」と五十嵐調教師は色気を見せた。
牝馬限定戦では先のローズSはじめ、エリザベス女王杯4着、愛知杯3着と差のない競馬を続けている。「ウオッカは確かに強いけど、ほかとは大差ない。直線の長い東京なら持ち味を生かせるし、前が速いペースで引っ張ってくれれば、ぶざまな競馬にはならない」と期待していた。
【最終追いVTR】坂路で800メートル55秒3→38秒6→12秒7を馬なりで計時した。前半からセーブ気味で、後半もがっちり手綱を抑えられたままのフィニッシュだったが、ゴール前では自らハミを取って好気合をアピール。馬体もすっきり見せ、仕上がりは万全だ。