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安田記念 スズカフェニックス 春のマイル王はもらった!

 春のマイル王の栄冠を手にするのはどの馬か。「第58回安田記念」(GI 東京芝1600m 8日)に向け、今朝(4日)、出走各馬が東西トレセンで最終追い切りをかけた。なかでも、際立つ動きを見せたのは昨春のスプリント王者スズカフェニックス。渋った馬場にも一糸乱れぬフットワークで坂路を登坂。2つ目のGI奪取へ視界は良好だ。

 究極の切れ味を発揮してみせる。短距離王襲名を目指すスズカフェニックスが2つ目のGIを視界にとらえた。
 「いつも1度使うと反応が良くなるタイプだからね。その通り、前走を叩いてだんだん良くなってきた。気持ちが充実してきて、やる気がありすぎるぐらいですよ」と橋田師は小さな笑みを浮かべた。
 前走の京王杯SCは3着。勝ったスーパーホーネットを捕まえることはできなかったが、鋭い末脚で力を示した。休み明け、先に目標を置いた仕上げとすれば上々の内容だろう。
 「うちの馬もよく伸びているんだけどね。前の馬も上がりが速かった」と師は振り返った。あれから東京は週末に雨ばかり。芝コースはかなり荒れてきており、前走時より大外一気を決めやすい状況が整っている。
 「あとは流れがどうか。最近のGIはスムーズではない競馬が多い。そのあたりが気になるけど、不利のない競馬ができればいい勝負になると思っている」
 降着はなかったものの池添騎手が騎乗停止になったオークスをはじめ、確かに審議ランプのつくGIが目立っているが、そこは鞍上に一番うまい武豊を確保した。まともなら力は一番。橋田師の横顔からはその思いがひしひしと伝わってきた。

 【最終追いVTR】前半から抜群の行きっぷりで坂路をグイグイ駆け上がった。ラスト1Fを迎えてから、さらに力強さが増して最後は迫力満点にフィニッシュ。絶好調だ。

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