逮捕容疑は、今年5月3日頃、同施設に入所する女子生徒が18歳未満と知りながら、狭山市の自宅アパートでわいせつな行為をした疑い。
同課によると、元職員は当時、施設の女子寮で心身のケアを担当していた。今年2月に「携帯電話を買ってやる」などと声を掛け、これをえさに、「付き合ってほしい」と告白。
その後、施設内にある職員用宿舎の自室に無断外泊させたり、狭山市の自宅アパートに連れ込んだりして、わいせつな行為を繰り返していた。
この関係に耐えられなくなった女子生徒は、他の職員に相談して発覚。元職員は懲戒免職になったという。
警察の調べに対し、元職員は「あくまで恋愛感情だった」と“恋人関係”を主張し、一部の容疑を否認している。しかし、女子生徒は「断れなかった。わいせつな画像も撮られた」と話しており、“恋人関係”は否定。
元職員は女子生徒のことを好きだったのかもしれないが、実際のところは、その立場を利用して、“あってはならない関係”を迫ったようだ。
同施設は、保護者不在や虐待などの事情で、家庭に住めない子どもが入所して生活し、自立を図る目的で、1872年(明治5年)に設立され、06年に都の指定管理者委託施設となっている。
(蔵元英二)