短距離界にすい星のごとく出現したアルティマトゥーレ。前哨戦のセントウルSは、我々の想像をはるかに超えたパフォーマンスを披露してくれた。
昨年の短距離王、スリープレスナイトが久々の不利を抱えていたとはいえ、2馬身1/2突き放した実力は本物だ。セールスポイントは類まれなスピードと比類ない競馬センス。
とりわけ、電撃6FはセントウルSを含め<4100>とほぼパーフェクト。右回りでゴール前に坂があり、中山と相似形の阪神コースを克服しており、初コースもまったく問題ない。
母エアトゥーレは、阪神牝馬Sなど6勝を挙げ、仏GI・モーリスドゲスト賞2着の名牝。半弟は朝日CCで見事に復権を果たした昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレ。
GI級の良血馬が本格化した以上、もはや怖いものはない。道悪馬場は減点材料だが、稍重までなら大丈夫。
普通に走ってくれば、戴冠シーンが濃厚だ。
相手はビービーガルダン。昨年3着をしのぐ上昇度で好勝負必至。