「前に付き合っていた彼の家に遊びに行っていた時、よくパソコンを貸してもらいました。その際、ブラウザを立ち上げると、トップページが中国のポータルサイト『hao123』だったんです。『Google』や『Yahoo!』ならわかりますが、なぜhaoなんだろうと思いましたね」
おそらく彼は、なんらかのフリーソフトをダウンロードした際に、バンドルされており、そのままインストールしてしまったと思われる。そのため、留美さんは設定を元に戻してあげたという。
「彼は機械に弱く、パソコンの知識もほとんどない人でした。そんな彼はトップページを『Yahoo!』に戻してほしいと言うので、私がファイルを削除して、元に戻してあげたんです」
だが彼はその後も、インターネット知識がないにもかかわらず、様々なサイトへ行ってはむやみにクリックを繰り返し、フリーソフトなどをダウンロードしていたという。
「数日後、彼の家に遊びに行った時、ブラウザを見ると、またトップページが中国のサイトに戻っていたんです。『なんかソフトをダウンロードしたら、またなっちゃった。戻してほしい』と言われたので、再び同じ作業をしましたが、あと何度こういうことをしなければならないんだろうと考えた時、ちょっと引きましたね」
今や小学生でもパソコンを扱える時代となっている。それだけに彼女は、せめて一般的なネットの知識ぐらいは身につけてほしいと嘆いた。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・funca88