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キャバ嬢が生まれる瞬間(14)〜胸のタトゥーを消したくてキャバ嬢になった女〜

 御堂さなえ(仮名・23歳)

 私は高校中退してから、おっぱいパブで4年も働き続けてきた。特に容姿やトークスキルが優れているわけじゃないから、普通にキャバクラをやるよりは儲かるし、かといってヘルスやソープは病気が怖いからね。でもおっぱいパブは、客に胸を揉ませてキスをさせるだけの安全な仕事じゃない。たまに乳首に噛み付いてくる客がいるんだよね。それで血が出て乳首にバンドエイドを貼るなんてことは珍しくなかったよ。

 それが原因ってわけじゃないんだけどおっぱいパブで働くのはもうやめにした。客が嫌になったってよりも、私自身の過去の過ちに関して毎回掘り出される事に疲れちゃったんだよね。実は私、乳首の上に横文字でタトゥーを彫ってるんだ。フランス語で私の未来は最高に輝いている! マジ最高! マジ最強!”みたいな意味なんだけど、お店でおっぱいを見せるとみんなそのタトゥーの意味について聞いてくるわけ。フランス語で読めないから私が意味を説明する。もうこのやり取りをおっぱいを揉んでくる男どもに数百回と繰り返してきたんだよ。タトゥーは18の頃に彫って、今では凄く後悔してるだけに、その説明を繰り返しているとなんか心が病んできた。

 消せばいいってよく言われるんだけど、レーザー治療の場合、2か月〜3か月のスパンを開けて、最低でも5回の治療が必要って聞いた。それに綺麗に消すことのできる確率は100%じゃないんだって。他には切除法ってのもあって、それなら完全に消すことは可能らしいんだけど、1cm以内で8万円もかかるっていうじゃん。全部やったらいくらになることか。

 そんなわけで私は、おっぱいのタトゥーを見られないために、肌をすべて見せなくていいキャバクラで働きはじめた。正直、おっぱいパブの時よりお給料は下がるけど仕方ないよね。でもやっぱタトゥーは消したい。これから恋人が出来たりして、またタトゥーの意味を聞かれるのは面倒くさいからさ。そのために貯金をしようと思う。まあ普通の昼の仕事には今更戻れないから、このままキャバクラでがんばっていくつもりだよ。

(取材/構成・篠田エレナ)

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