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裏の才能をいかす“作家芸人”

 小説『火花』を文芸誌に発表して、異例の増刷をさせたピース・又吉直樹。そんな彼に今、執筆依頼が殺到しているという。そもそも芸人は、ネタの台本を書くのも仕事。「書く」裏方作業と、「話す」表舞台を成立させてこそ、真のお笑い芸人といえる。しかし、そのいっぽうで、「書く」ことで世に出てしまった現役の芸人もいる。

 たとえば、どきどきキャンプ・佐藤満春。『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の構成作家を務める呼称・サトミツは、人見知りが激しいオードリー・若林正恭が、珍しく心を開く仲間。古くからの友人で、同じ事務所ということもあり、ブレイク前からオードリーの良きブレーンだ。

 今では、オードリーのラジオや単独ライブの構成を担う佐藤。彼自身は、大のトイレ好きという変わった趣味を生かして、ラジオのパーソナリティーも務める。日本トイレ協会会員、トイレクリーンマイスターという肩書きもあるため、そっちの業界では有名人だ。

 前者がケイダッシュなら、次に紹介するのは太田プロ。デンジャラス・安田和博が支えたのは、ダチョウ倶楽部と有吉弘行だ。

 安田は90年代中盤、アイドル人気が抜群だったデンジャラスとして、“ボキャブラブーム”に乗った。しかし、ブーム終えんと同時に仕事が激減。そのころにはじめたのが、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)への投稿だった。ここでわずかながらのギャラを得て、その一方で、ダチョウ・上島竜平が見せる奇怪な行動の数々を、雑記帳に書き残すという作業も行っていた。

 その“監視記録”はやがて、飲む仲間「竜平会」やトーク番組で生かされるようになり、芸人が番組で話す際のシナリオを書く任を任された。今では、同じ“上島チルドレン”のひとりである有吉の番組、DVDなどで、構成を担うようになった。いわば、太田プロの脳みそである。

 ほかにも、ホリプロコム所属のダブルブッキング・川元文太は、くりぃむしちゅーの番組にスタッフとして携わり、ASH&D所属のラブレターズ・塚本直毅はタカアンドトシの番組ADを務めた経験がある。ロンンドンブーツ1号・2号の田村淳は、深夜ラジオのハガキ職人だったという、意外な素人時代もある。

 売れるまでの糊口をしのぐ。その方法は、千差万別だ。(伊藤由華)

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