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縁結びのご利益あり!? 冠稲荷神社のボケの花伝説

 高さ約3.5m、周囲約3mの威容を誇る日本一の「木瓜(ボケ)の花」…。冠稲荷(かんむりいなり)神社のボケの花が満開、今がまさに見ごろだ。

 冠稲荷神社は、群馬県太田市に鎮座する歴史豊かな神社。伏見、豊川、信田、王子、妻恋、田沼稲荷と合わせ、日本七社のひとつに数えられる。その冠稲荷神社が縁結び、安産、子宝の霊験あらたかで知られる由来は以下の通り。

 昔、子供ができずに悩んでいた女性が、「子宝を授け給え」と毎日お参りしていた。そこへ老修験者が現れ「ボケ」の実を採り、煎じて飲めば効験があると伝えて立ち去った。女性はその通りにすると、良縁子宝に恵まれ家も栄えた。そのお礼にと夫婦の手で植えられたものが、冠稲荷神社の「ボケ」であると伝えられる。なんともロマンチックな伝説である。

 その伝説のボケの木に隣接するように「実咲社」があり、様々な姿をしたユーモラスなキツネの像が立ち並ぶ。二匹のキツネがボケの花を仲良くくわえて並ぶ「縁結び狐」や、お腹が大きな「子宝狐」、親子の「子育て狐」など。どのキツネさんも、とても可愛らしい造形で見ていると心が和む。
 このボケの花とキツネにちなんだ「お守り」を携帯電話につけていたところ、好きな人から電話がかかってきて恋人同士になれたという実話がある。また、私が学生の間で聞いた噂話によると、冠稲荷神社ホームページからダウンロードできる携帯待ち受けを設定すると、意中の人と両想いになれる…というジンクスもあるようだ。
それくらい同社が霊験あらたかということだろう。良縁に恵まれたい方や、婚活中の人は一度お参りしてみてはいかがだろうか。
 冠稲荷神社ではボケの花の開花中「春の花まつり」が催されており、3月21日(日)には、初午大祭が盛大に執り行われた。4月1日(木)は健康長寿祈願祭、4月4日(日)は実咲祭が予定されている。
 また、花の時期が終わっても、実の熟す9月下旬には「木瓜(ボケ)の実収穫祭」が毎年催され、当日限定で「木瓜(ボケ)の実お守り」が授与される。

(ミルキィヨーコ 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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