search
とじる
トップ > スポーツ > 江本氏参院選出馬で球界因縁対決

江本氏参院選出馬で球界因縁対決

 元参議院議員のエモやんこと江本孟紀氏(62)が、国民新党から7月の参院選に出馬することになり、野球ファンには興味津々だろう。「周りから巨人(OB)ばっかり出て、阪神(OB)が出ないのはおかしいやろと言われた」という、江本氏の出馬の弁通りに、伝統の一戦、巨人対阪神番外戦になるだけではない。世代対決でもある。

 前巨人監督の堀内恒夫氏(自民党)、元巨人の人気選手の中畑清氏(新党たちあがれ日本)VS元阪神のエース・江本氏(国民新党)となれば、野球ファンなら黙って見ていられないだろう。観衆が実数発表になった2005年から巨人を抜いて昨年まで5年連続12球団一の観客動員を誇る阪神タイガース。かつては無敵の全国区ナンバーワンだったYGブランドも今や昔。2位の座に甘んじ続けている読売ジャイアンツ。それぞれの人気度が参院選にどう反映されるのか、興味深い。

 もう一つ面白いのは、球界世代対決だ。中畑氏が昭和28年生まれの28年会のメンバー。江本氏と堀内氏はひと世代上の22年会の一員だ。今が働き盛りの22年会vs還暦過ぎた団塊世代の28年会の世代対決にもなるのだ。
 28年会所属の監督は、中日・落合博満、阪神・真弓明信、日本ハム・梨田昌孝と、12球団の中で3人もいる。中畑氏も4人目の監督の座を目指していたのだが、なかなか実現せず、政界に転身となったのだ。
 昨年発足したばかりの22年会の方は、江本氏が旗振り役でこうユニークなアピールをしている。「還暦過ぎてもまだまだ元気な団塊の世代をアピールしようということや。なにしろ個性の強い、珍しいメンバーがそろっとる。監督失敗した者も多いけどな」と。
 今回江本氏に先駆けて出馬表明した堀内氏は「巨人史上初めて優勝経験のない監督」という、球団史上初の怪挙を成し遂げている。他にも近鉄・鈴木啓示監督、阪神・藤田平監督、横浜・大矢明彦監督と、選手としては一流でも監督で挫折したメンバーは確かに多い。が、「挫折からはい上がるのが人生」というのが22年会のモットーだから、堀内氏の政界転身成功へメンバーも熱いエールを送るだろう。22年会の世話役である江本氏も率先垂範、参議院議員にカムバックすることで、会のモットーを実現できる。「団塊の世代は還暦を過ぎてもまだまだ元気だ」と。
 といった具合で、堀内氏、中畑氏に続いて江本氏の参院選出馬は野球ファンの関心をさらに呼ぶことになる。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ