ゴール前、大混戦となった「フィリーズレビュー」で中位の内で見せ場無く8着に終わったカレンチャンだが、直線を向いてからもジワジワとは伸びてはいた。上位入線馬とは決め手の差が出ただけで内容は悪くなかった。2連勝時のレース運びやピッチの利いた走法を考えると、現況では1400よりも1200向きだろう。1ハロンの距離短縮と京都コースに替わる点は同馬にとってプラス。中間の追い切りでもシャープな動きを見せており状態は良好。ここは巻き返しだ。
他では、半年ぶりの実戦で仕上がり(?)ではあるが、「京王杯2歳S」で追い出してから他馬に寄られ体勢を崩す不利がありながらも大きく負けなかったノーワンエルスのレースぶりに注目したい。
【馬連】流し (7)軸 (1)(2)(4)(5)(12)(13)(15)
【3連複】BOX (1)(4)(7)(13)(15)
<京王杯SC(東京11R)=◎マルカフェニックス>
近走の好走からエイシンフォワードやサンカルロあたりが人気になりそうな感じだが、人気サイドでは収まらないのがこのレース。信じ難いが、過去10年で1番人気馬の連対がゼロ…こんな重賞はほとんどなく(笑)荒れるレースとして定着している感さえある。ここは気楽に大穴狙いで馬券を楽しみたい。
本命視していたファリダットが出走できなかったため、◎はマルカフェニックス。前走「オーストラリアT」では、4か月ぶりの実戦、しかもトップハンデを背負いながら勝ち馬からコンマ4秒差。しかも直線で内目を突いたが、前が壁になってしまいほとんど追えなかった。明らかに脚を余しての敗戦だっただけに参考外ともいえるレース。それでいながら差のない8着なのだから底力は十分に示している。今回は別定戦で広い東京コース。マルカにとって条件は好転する。コース実績こそないが左回りは何ら問題なく、うまく末脚を生かせる流れになれば浮上する可能性大。今週の追い切りの動きは、一叩きしての上積みが歴然。力感のある脚捌きで上々だった。体調も前走よりは確実に上向いている。OP特別から相手は強化されるものの、ローレルゲレイロやキンシャサノキセキあたりと僅差の勝負をしていた実績がありこのメンバーでも格負けはしない。人気が落ちている今回が狙い目だ。
【馬連】流し (9)軸 (1)(3)(6)(14)(16)(17)
【3連複】BOX (1)(3)(6)(9)(17)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。