M-1史上最大の奇跡といえる、敗者復活戦からの優勝を達成したサンドウィッチマンは、元トリオ。センターが細身で、その男性の両サイドを大きな男(伊達みきお&富澤たけし)がサンドするというのが由来だ。センターはのちに、脱退。サンドは、トリオからコンビになった。
同じ例は、次長課長。大阪の吉本総合芸能学院(NSC)在学中に、河本準一と井上聡が組んだころは、次長課長社長の3人組。のちに、社長役の男性が脱退して、2人で再スタートをきった。
今夜(4日)、最終回をむかえる『ピカルの定理』(フジテレビ系列)にレギュラー出演しているモンスターエンジンは元、にのうらごというトリオ。地元の関西を拠点にしていたが、ひとりが脱退。その数時間後から、西森洋一と大林健二は現在のコンビを名乗って、再スタート。翌08年、“暇を持て余した神々の遊び”が広く知られ、同年末、『M-1』で決勝戦に進出。翌09年と11年には、『キングオブコント』の決勝舞台も踏み、コンビになって大成した。
同コンテストの09年度覇者である東京03は、合体して勢力を増したパターン。豊本明長と飯塚悟志は元、アルファルファというコンビ。角田晃広はプラスドライバーというトリオだったが、角田のほうの活動休止を機に、アルファルファに加入。“演劇トリオ”という明確なコンセプトを打ちだして、現在の名前に落ち着いた。
ネプチューンも同様。原田泰造と堀内健がフローレンスとして活動していたところに、ジュンカッツを解散した名倉潤が加入。フローレンスZとしてトリオ芸人になり、のちにネプチューンに改名した。
シリーズラストとなる今回。芸人の過去を知ると、今後より一層、テレビを楽しく見られるかもしれない。(伊藤由華)