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【DeNA】なんと一軍に筒香だけ!ベイスターズ横浜高校OBの現在地

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筒香嘉智

☆名門「横高」出身のプレーヤー達

 「朝日直射す(たださす)、富岡の阜(おか)」。このフレーズを聞いて、ピンと来る野球ファンは少なくないだろう。そう、この歌は高校野球界の強豪、横浜高校の校歌である。春の選抜大会に15回出場で3回の優勝、夏の選手権大会に17回出場で2回の優勝を誇る名門中の名門。プロ野球界でも現在、18人の横浜高校出身者が名を連ねており、これは大阪桐蔭と広島・広陵の16人を凌ぐ、堂々のランキング1位である。

 中でも地元、横浜ベイスターズには6人が在籍している。
4: 荒波 翔
5; 倉本 寿彦
7: 石川 雄洋
25: 筒香嘉智
33: 乙坂 智
55: G後藤 武敏
もちろんチーム最多である。また、全員が”ネームバリュー”のあるプレーヤーである。

☆まさかの3人同時降格

 今季も開幕時は、レギュラーとして筒香と倉本が、そして、代打や守備固め、時にはスタメンとしても乙坂がベンチ入りし、貴重な戦力となっていた。5月22日には荒波も一軍合流し、4人がベンチ入り。最大勢力を保っていた。しかし、乙坂は打率.176と、打撃の調子が思わしくなく、荒波は二軍では出塁率4割弱だったが、一軍では4打数ノーヒットと結果を出せなかった。更に、昨年全試合フルイニング出場の倉本も、打率.240と苦しみ、自慢の得点圏打率も.276と、昨年の.342から大きく下げている。守備でも今季はセカンドへコンバートされ奮闘していたが、緩慢な守備も目についた。その結果、ラミレス監督は5月31日になんと、3人がいっぺんに二軍降格となる決断を下した。

☆苦しむベテラン

 まだ一軍に呼ばれることのない2人も、ファームで苦しんでいる。去年はシーズン途中まではセカンドとして出場していた石川は、ファームで.193と低打率にあえいでいる。同じく去年は、右の代打として重用されていた”ゴメス”後藤も、.262と物足りない数字だ。

 内野は現在、若手の柴田竜拓、山下幸輝とベテラン田中浩康に大和がスタメンに起用され、二軍には期待の大河、ルーキーの宮本秀明もいる。右の大砲は若手期待の細川成也に網谷圭将、今年加入の中川大志、白根尚貴に白崎浩之もいる。外野の左バッター争いはもっと熾烈で、ルーキー神里和毅、梶谷隆幸、楠本泰史、関根大気と激戦だ。

☆希望あれ!輝け!

 神奈川は高校野球ファンが多いことでも知られ、横浜スタジアムで行われる夏の大会の予選は、例年超満員となる。この頃から見続けているベイスターズファンも多く、当然思い入れも強い。これが地元密着を掲げるベイスターズのセールスポイントでもある。実際アウェーの神宮でも、荒波が代打で出場した際の”タオル回し”は壮観だった。

 しかし、プロは実力の世界。いくらファンが多くても結果を出せなければ意味がない。激しい競争に勝ち残り、”常勝横高”の経験をチームにもたらし、躍動する姿を心待ちにしているファンは多い。まだシーズンは半ば。これからの彼らの逆襲に期待したい。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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