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新日本プロレス 中邑真輔がカート・アングルとの大一番を前に苦悩

 新日本プロレスIWGPヘビー級王者の中邑真輔が王座統一戦を前に苦悩している。14日の茨城大会では、3代目ベルト保持者カート・アングルと激突するIWGPヘビー級王座統一戦(17日、両国国技館)前の最終テストマッチに臨み、レジェンドを相手に、必殺ランドスライドで逆転勝ち。またもアングル爆殺デモで快勝した神の子だが、実は決してその胸中は穏やかではなかった。
 「大きなプレッシャーで眠れない」。王座統一に完全な準備が整っても、どこか煮え切らなかった。17日に東京・両国国技館大会で行われるカート・アングルとのIWGPヘビー級王座統一戦まであと2日。中邑はこの日、最終テストマッチとなる茨城・ひたちなか大会に臨んだ。
 イケメンユニットRISEを率いてAKIRA&獣神サンダー・ライガー&蝶野正洋&長州力らレジェンド4人衆との8人タッグ戦。ライガーの掌打、長州のリキラリアート、蝶野のシャイニングケンカキックを立て続けに被弾しても、チャンピオンは微動だにしなかった。

 その直後にリバースパワースラムで反撃ののろしをあげると最後は12分9秒、すでに息絶えたAKIRAをあえてカバーせずに、ランドスライド葬で決着をつけた。「アングル戦前の最後の試合だったので、出しきらなきゃもったいない」。アングル撃破の予行演習とばかりに伝家の宝刀で3カウントを奪ってみせた。
 大一番を前にアピール十分のアングル爆殺デモまで飛び出す快勝劇。不安要素などひとつも見当たらないが、中邑の中ではどこかスッキリしていなかった。このシリーズではランドスライドだけではなく、ダブルアーム式パイルドライバーなど新たなフィニッシュを試し切りしてきたが、実はいまだに「対策だったり、イメージトレーニングをやっても(フィニッシュが)見えてこないんですよ」という。
 「僕のプロレス人生の中でこれほど大きなプレッシャーや眠れないことはない」。それだけに中邑は焦燥感にかられている。「あと残り2日間を有意義に使って当日に臨むしかない」。決戦までアングルのTNA最新ビデオをチェックするなどし、できる限りの盤石シフトで臨む気でいる。
 いよいよゴングが鳴る王座統一戦。果たして中邑は3代目ベルト奪還の闘いに結論を出せるのか、世紀の大一番に注目だ。

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