アジャとファーストコンタクトとなった荒井は、ロックアップから果敢にエルボーを叩き込むも、あいさつ代わりのチョップ連発、サッカーボールキックを食らった。それでも荒井はエルボーを繰り出すも、逆片エビ固めで返された。その後、渡辺がアジャをジャイアントスイングで回そうとするも持ち上がらず。10分過ぎ、荒井はアジャの一斗缶攻撃を食うも渡辺がカット。渡辺との連係でアジャにビッグブーツを見舞った荒井は、立て続けに必殺のFinallyを振り下ろしたが、宮本が阻止。渡辺と荒井は2人がかりのブレーンバスターでアジャを投げようとするも、逆に2人まとめて投げられてしまった。荒井は再びアジャに向かっていくが、アジャが張り手からバックドロップを一閃。勝負あったと思われたが、荒井は自力でキックアウト。しかし、アジャのダイビング・エルボードロップを食うと無念の3カウント。
荒井は「初めて、(東京女子の)先輩以外の方と試合をしました。プロレスラーとしてやるって言ってくださっていたので、覚悟はしてたんですけど、想像の何倍も強い。自分のできること、Finallyはどうしても決めたくて、未詩さんのサポートがあって、アジャさんに出すことができて、それは1個よかった。でも、まだまだ強くなりたいって気持ちをすごく感じます」と唇を噛んだ。そして、「私は年内参戦の予定だったんですけど、中途半端は大嫌い。今日はアジャさんにこてんぱんにやられて。こんな状態でやめられない。22年も東京女子に参戦させていただけたらうれしい。やり切るまで、プロレスができたらなと思いました。アジャさんともまた当たった時、『変わったな』と言ってもらえるように頑張りたい」と来年も参戦したい意向を口にした。
一方、アジャは「私は普通にプロレスをしました。やってることは普段通り。彼女(荒井)だからって特別なことをしたわけじゃない。それを彼女がどう感じ取ってくれるか。普段当たってる選手とは、体重があったり、パワーがあったり、キャリアもずる賢さもあったりするので。バックドロップ返されるとは思わなかったし、エルボードロップした後も、『殺してやるぞ』みたいな顔して立ち上がってきたからね。その辺の気持ちの強さはある。アイドルやるって並大抵の根性じゃないですよ。彼女は二足のわらじって言われてますけど、アップアップガールズも二足のわらじだろうし。認めたくないけど、伊藤麻希もクビドルで、もともとアイドルやってたわけですから。それが今や東京女子の大田区のメインを張るくらいになってるわけですから。彼女にだって、その可能性がないわけじゃない」と今後の可能性を感じたようだ。
(どら増田)