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格闘技 アラフォー戦士明暗

 2009年の総合格闘技界が幕を開けた。日本MMA界の2大メジャーが、それぞれ昨年大みそかに「Dynamite!!」と、1・4「戦極の乱2009」とビッグマッチを開催したが、注目すべきは格闘技界では老兵とされる“アラフォー戦士”の命運。負けて引退を示唆する選手がいれば、敗れてなお意欲を燃やすファイターもいた。2000年代の格闘全盛期を支えてきた彼らの進退は、今年正念場を迎える日本MMAのリングに光と影を映し出している。

 K-1とDREAMが昨年大みそかに「Dynamite!!」を、戦極も4日に年明け興行「戦極の乱2009」をそれぞれさいたまスーパーアリーナで行った。
 「Dyanmite!!」では、K-1戦士がK-1ルールでDREAMの総合ファイターに全敗。戦極ではライト級の絶対的エースだった五味隆典が、日本人相手にまさかの黒星を喫するなど波乱が起きたが、今年のMMAリングを占う上で注目だったのが、両イベントのアラフォー戦士対決の行方だ。
 「Dynamite!!」ではPRIDEで隆盛を築いた桜庭和志とUWFで一世を風びした田村潔司の39歳同士が対決。1990年代後半から日本格闘技界をけん引した2人のガチンコバトルは、判定決着で田村が勝利したが、試合後は今後の再会マッチを口にし、互いに現役続行の意志を示すなど、09年以降もDREAMリングでさらなる高みを目指す。

 しかし戦極は大黒柱が揺らぐよもやの事態。エース吉田秀彦(39)が寝技世界一の菊田早苗(37)とのレジェンドグラップラー対決に判定負けを喫し「これで引退かもしれない」と現役引退を示唆。昨年の旗揚げから吉田を中心として興行展開してきたリングだけに、もし主役が“降板”となれば、団体の存亡に関わる一大事に発展しかねない。
 また、K-1の発展を支えてきた老兵たちも苦境に立たされた。日本のエース、武蔵(36)はK-1ルールでDREAMミドル級のケガール・ムサシに敗れ、同じく36歳の武田幸三もDREAMの川尻達也に衝撃のKO負け。“K”の牙城を守れずじまいだったが、そんな中、アラフォーK-1戦士の復活に向けた話題も聞こえてくる。

 大みそかこそ参戦しなかったが、昨年のGP準々決勝でバダ・ハリにTKO負けしたピーター・アーツには新年早々、完全復活プランが浮上。育ての親で10年来仲たがいしていたハーリック元コーチとのタッグ復活が噂されている。
 09年もプロ格闘家に転向して米UFCに挑戦する石井慧にばかり注目が集まりそうだが、国内の格闘人気はK-1とDREAM、戦極を支えるアラフォー戦士に懸かっている。

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