オープン特別を4勝。こつこつと力をつけ続けたスーパーホーネットが、いよいよGI制覇に挑戦する。
2歳時には朝日杯FSで2着があるものの、今年の春の安田記念は11着に完敗。超一流では力不足を露呈したが、この秋は馬が変わったのかと思わせるほどの充実ぶりだ。
それを強く印象づけたのが、重賞初Vとなった前走のスワンSだった。道中は後方から2番手。3角をすぎてもまだ14番手ととても届きそうにないポジションだったが、そこから3F33秒9の豪脚で差し切った。
「スワンSはスプリンターの活躍が目立つレース。そのあたりが心配だったんだけど、あれだけの脚を使ってくれた。力をつけている証拠でしょう」と矢作師もうなずいた。
この秋は破竹の2連勝。師も「実が入ってどんどん馬が良くなっている」と笑みを浮かる一方で、「前走はあくまで前哨戦の気持ちだったから、直前のケイコも抑え気味だった。その点、今回はビッシリやった。上積みを期待できるよ」と本番へ向けての仕上げに抜かりはない。
<3011>の京都はベストの舞台。「千六の方が競馬をしやすいし、何より長距離輸送のない関西圏が合っている。ジョッキーも自信を持って乗ってくれているし、本当に楽しみ」
抜けた馬のいない大混戦。雑草根性で頂点を目指す。
【最終追いVTR】DWコースでタカオセンチュリー(古馬1000万)を5馬身後方から追走。道中はジッと折り合いをつけて我慢。4角手前から徐々にピッチを上げていった。直線入り口で馬体を併せると最後の叩き合いではこの馬らしいシャープな伸び。1馬身先着でフィニッシュを飾った。