「まだ腰は頼りないが、ゲートはスッと出るし、何より追ってからシュッといい動きをするんだ。チャンスをものにしたいですね」と闘志満々。送り出す伊藤圭師も「ガッシリした体形で柔らかみもある。いいスピードがあるね」と手応え十分の様子。
6頭の2歳馬をスタンバイして函館に全力投球の中村厩舎(栗東)の注目株はトウカイブレイズ(牝、父トウカイテイオー、母トウカイデンヒル)。
今週はWコースで5F65秒3の好時計をマーク。併せた2歳新馬を4馬身ちぎる圧巻の動きを見せた。「1週前は鞍ズレを起こしていたからひと息だったけど、この動きなら安心。芝も問題ないし、楽しみだね」と中村師。4日目(日)の芝1200mで初陣を飾る構えだ。
<福島>好調・手塚厩舎(美浦)から期待馬がスタンバイ。その名はストリートスパン(牡、父ストリートクライ、母ラグジャリー)。
父はドバイワールドC王者、母父ストームキャットの血統からバリバリのダート巧者を連想するが、「そんなにこだわらくていい」と宗像助手。芝、ダート兼用型という。
20日は坂路800mで、2歳としては破格の49秒6を馬なりで計時。「追うごとに反応が良くなってきているし、(自分が乗った)先週もスッと反応。ゲートも速い方だから、期待できる」と力が入る。吉田隼騎手を背に4日目(日)の芝1200mでデビュー予定。
3日目(土)のダ1000mはフラミニアンウェイ(牝、父トワイニング、母ファニングザフレイム=美浦・武藤厩舎)の評判が高い。
中間は坂路で好時計(6日50秒9、13日50秒5)を連発。手綱を取る江田照騎手も「いかにも新馬向き。ゲートも速いし、ケイコ後もカイ食いが落ちない」と絶賛だ。
<阪神>話題性では4日目(日)の芝1400mに出走予定のランチボックス(牡=栗東・浅見厩舎)だ。父は今年、初産駒を送り出すシンボリクリスエスで母は2002年の桜花賞馬アローキャリー。クラシックを宿命づけられた血統馬で担当の川上助手の期待も大きい。
「1週前に坂路で52秒1を出していて仕上がりはいい。走り自体も大跳びでスケールが大きい。クラシックも狙える器なので初戦から期待したい」武豊を起用して磐石の態勢だ。
3日目(土)のダ1200mではシルクアンタイド(牡、父マーベラスサンデー、母マックスキャリー=栗東・山内厩舎)が初戦勝ちを狙う。水曜追いでは坂路で52秒3の水準以上のタイムをマーク。
「やればもっと時計が出るタイプ。能力はとても高いし、前脚のかき込みが強いのでダートは向きそう」と上籠助手。岩田を背にデビュー予定だ。