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ドラマ出演が際立つお笑い芸人 なぜキャスティングが増えたのか!?

 2015年1月に放送されるNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の主演に、お笑い芸人の劇団ひとりが大抜擢され、話題となっているが、昨今ではドラマに出演するお笑い芸人が急増している。

 7月クールのドラマにもお笑い芸人がドラマに多数出演。テレビ朝日の「信長のシェフ」には、ガレッジセールのゴリとカンニン竹山が出演。しかも、ゴリは秀吉役、竹山は徳川家康役と大役を演じている。竹山に至ってはNHK朝の連続テレビドラマ小説「花子とアン」にも出演するなど、俳優として一定の地位を確立している。他には日本テレビの「金田一少年の事件簿N(neo)」にDonDokoDonの山口智充、TBSの「おやじの背中」にバカリズム、同局の「アゲイン!!」にインパルスの堤下敦、フジテレビの「あすなろ三三七拍子」にほんこん、テレビ東京の「ラスト・ドクター」にマキタスポーツ、同局の「アオイホノオ」にラバーガールの大水洋介、「アラサーちゃん 無修正」にキングオブコメディの今野浩喜が出演。また、2014年9月からスタートするNHK朝の連続テレビドラマ小説「マッサン」には西川きよしも出演する。

 前期の4月クールでも前述のカンニング竹山の他に、杏が主演を務め話題となった日本テレビ「花咲舞が黙っていない」にドランクドラゴンの塚地武雅、TBSの「ホワイト・ラボ」に雨上がりの宮迫博之、同局の「アリスの棘」にココリコの田中直樹、同局の「ルーズヴェルト・ゲーム」にアンジャッシュの児嶋一哉、フジテレビの「極悪がんぼ」に板尾創路、同局の「ブラック・プレジデント」にハライチの澤部佑、テレビ朝日の「刑事110キロ2」にホンジャマカの石塚英彦が出演した。

 過去にも、1986年のTBS「男女7人夏物語」で主演を務めた明石家さんま、1995年の日本テレビ「人生は上々だ」で主演を務め、SMAPの木村拓哉と共演したダウンタウンの浜田雅功、1998年のフジテレビ「甘い結婚」で主演を務めたとんねるずの木梨憲武、2000年の日本テレビ「伝説の教師」でSMAPの中居正広とW主演を務め話題を呼んだダウンタウンの松本人志、同年フジテレビ「バスストップ」でラブストーリーの主演を務めたウッチャンナンチャンの内村光良などドラマ出演していたが、最近ではより顕著に見られる。
 
 一体なぜこれほどまでドラマに起用されるのだろうか?

 「コントや漫才などで鍛えられた芸人さんの演技力が評価されており、また、俳優さんを起用するよりもギャラが安いという点も起用のポイントだと思います」(テレビ関係者)

 さらに昨今のドラマ事情にも関係しているという。

 「ひと昔前のようなラブストーリーは減り、刑事モノ、学園モノ、社会派などジャンルが多様化しているため、ドラマに登場するキャラクターも様々です。2枚目の役柄だけでなく、3枚目系の役柄も必要になってきているため、お笑い芸人が適任とされているのでしょう。劇中のキャラクターが3枚目系なのに、イケメンだと不自然になってしまうことがありますからね。お笑い芸人はこれからも重宝されていくでしょう」(前出・テレビ関係者)

 テレビドラマ進出が加速する芸人たち。しかし、逆をいえば俳優の活躍の場を奪っているという見方も出来る。今後、さらにキャスティング競争は激化しそうだ。

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