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ヒミツの薔薇園(12)堂本光一

 イケメンの知られざる素顔、ライブやテレビなどでもらした意外な本音、驚きの幼少期や交遊録などをフィーチャーして、丸裸にしちゃおうという連載。第12回目は、Kinki Kidsの“リアル王子”堂本光一だ。

 兵庫県出身の堂本光一と、奈良県出身の堂本剛は、ジャニーズ事務所で初めて、関西出身で関西弁を矯正させられないままデビューできたアイドルデュオだ。彼らが成功を収めなければおそらく、関西ジャニーズJr.も、関ジャニ∞も誕生しなかっただろう。

 光一にはテレビタレントとは違う、もうひとつの顔がある。座長だ。世界で通用するエンターテイナーをめざして、2000年から座長となって出演しつづけているミュージカル『Endless SHOCK』。今年は、通常の東京公演に福岡公演も追加されて、初の4か月ロングランを完走した。通算公演数は938回。観客動員数は171万人。いずれも、ジャニーズタレントのソロとしては最高記録だ。

 前身は、少年隊の主演ミュージカル『PLAYZONE』(91年〜)。光一が弱冠21歳のとき、そのバトンを受け取った。当時、雲の上の存在だった座長の東山紀之と今年、ようやく同じ年齢になった。

 05年からは、脚本、セット、音楽、衣装のすべてに意見を反映させて、製作者としても名を連ねている。華麗なフライングは、手の力だけで全身を支えている。10kgの衣装を身にまとった殺陣では、10分以上も闘いつづける。舞台のクライマックスは、22段の階段落ち。みずからスタントなしを志願しているが、靭帯を2回も断裂したほど、過酷を極めている。

 KinKiとしては、97年のデビュー曲「硝子の少年」が、初登場1位になると同時に、いきなりのミリオン達成。以降、15年にわたって発表したシングルは32作。ギネス公認記録の「デビューからのシングル連続首位記録」を、みずからが今なお更新中だ。

 人生の半分以上、スポットライトを浴びているせいか、プライベートは超暗い。人と接触しない。夜遊びもしない。先輩からの誘いも断るほどだ。一日中、部屋にこもって、大好きなテレビゲームに没頭することが、至福のときだ。

 表と裏。その激しすぎる落差が、光一を光一たらんとしているのかもしれない。

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