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ダービー卿CT 波乱続出のハンデ戦 アベコーはマイル適性を買ってシンボリグランから

 6日の中央競馬は、GI馬が4頭出そろった「第52回大阪杯」(GII 阪神芝2000m)が注目のカードだが、馬券的な面白みがあるのは断然、中山。「第40回ダービー卿CT」(GIII 芝1600m)は、最近5年にわたって1、2番人気の連対がゼロという波乱のオンパレード。今年も春の嵐が巻き起こるか、アベコーこと阿部幸太郎はシンボリグランで一獲千金を狙う。

 みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
 いよいよ来週はクラシック第1弾の「桜花賞」。今年は牝馬も牡馬も大変な大混戦で、まさに群雄割拠の状態。それゆえ、どの馬が人気で、どの馬が穴馬なのか迷うところですが、これも競馬という最高の推理ゲームの面白さ。最後の最後まで熟考に熟考を重ねて結論を出したいと思います。
 難解といえば、中山のメーン「ダービー卿CT」。このレースはハンデ戦のせいか、伝説になるくらい難解です。
 過去10年で1番人気は未勝利。ハンデ頭も大苦戦。例えば昨年のダンスインザモアは中山記念で3着だったにもかかわらず、57kgのトップハンデで7着に敗退しています。
 6年前に別定戦からハンデ戦に変更。ダービー卿CTは、この年から驚がくの結果のオンパレードです。1番人気馬は連対から消滅し、大波乱の連続。馬単が始まった5年前からは、驚いたことに毎年必ず万馬券が飛び出しています。ということは今回も波乱の可能性大。休養明けで人気のキングストレイルは58kgのハンデ頭。また同様に追い込みのオーシャンエイプスも休養明けで人気。
 私はシンボリグランとチョウサンに熱視線。チョウサンは中山記念で本命に推したのですが、ストライドが大きいので内枠と道中の不利がこたえた印象。今回はハンデ頭の58kgゆえ、一枚割り引いて対抗。
 で、ここはシンボリグランに◎を打ちました。というのも、距離のマイル戦をベースに考えた場合に、大きくこの馬が浮上。例えば、一昨年の安田記念でダンスインザムードと馬体を並べて善戦。その年のマイルCSではダイワメジャーの3着。さらに、昨夏の関屋記念がカンパニーの2着。当時の1分32秒4は破格の時計。そして昨秋のキャピタルSでは、優勝したキンシャサノキセキ、2着のエアシェイディを相手に0秒2差の4着。しかも1分33秒0、ラスト3Fが33秒8。これまた出色のタイムです。
 というわけで、マイル戦ではすこぶる強いことを実証。直線馬込みに入り、ほとんど競馬ができなかった前走の阪急杯は度外視。マイル戦で起死回生の一撃です。

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