こう語るのは、ベテラン風俗ライター。
すでに世間に広く知れ渡ったJKビジネスとは、JK散歩、JKリフレなど、女子高生たちによる接客をウリにした商売だ。しかし、未成年による売春の温床にもなっていることから、東京都は7月1日に「特定異性接客営業に関する条例」、いわゆるJKビジネス規制を施行。営業する際は公安委員会への届け出が必要となる上、18歳未満の接客や勧誘が禁止となった。
これをきっかけに、いまどき女子高生のバイト事情は健全化するのか。まずはJKビジネスの実態を、冒頭の風俗ライターが説明する。
「“お散歩”は、手をつなぎ街中を散歩するものですが、完全に援助交際の場と化しています。待ち合わせ場所で会うなり、“散歩”でラブホテルへ直行する。ちなみに料金自体は60分7000円程度で、これがすべて店に入る。つまり、女の子は客と直接交渉しなければ稼ぎにならないのです。ここからの売春相場は、一発3〜4万円ほどです」(同)
都条例施行前から、この“お散歩”を行う店は激減したと言われているが、都内では現在も10軒程度がひっそり営業を続けているようで、マニアの間では営業情報が出回っているという。ただし、それらの店もしっかり目をつけられない対策をとっているようだ。
新宿の某店でバイト中という、深田恭子似の17歳女子高生Aちゃんの話。
「15歳の頃から夏休みとか冬休みはここでバイトしてる。でも、昨年までは学校の制服とか、私服で客と会ってたけど、今年の夏からは店に、“OLっぽい格好をして行け”って言われてる。もう18歳未満は接客するだけでアウトなんでしょ? バレないようにしなきゃ」
「OLっぽい」というのは、お姉さんっぽい服装からスーツ系、中には、わざわざ事務系の制服をネットオークションなどで手に入れ用意するというコもいるという。確かにそんな格好をすれば、大人びた彼女たちのこと、違和感アリアリの援交カップルに思われることはまずないだろう。
Aちゃんが続ける。
「意外とお客さんにも喜ばれるの。この前なんか常連のオジサンと会う時、私はフェミニン系のワンピースで出掛けたら『いいねぇ』って、めちゃくちゃ興奮されて。しかもホテルで制服に着替えてあげたら、そのギャップもまたイイって。いつもは60分で1回やったら終わりなのに、その日は連続で2回もしたよ。そのぶん、お小遣いも弾んでもらったけどね」
皮肉にも、規制強化によって生まれたコスプレサービスといわけだ。