“頭突き世界一”富豪2夢路&“スモー・キク”梅沢菊次郎vs.“超竜”高岩竜一&“WRESTLE BOY”矢野啓太
リアルライブで連載中の海外地下プロレスルポ「世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!」。4月20日現在で「ネパール編」までの全容が明らかになったが、世界規模の地下組織WUW(World Underground Wrestling)ネパール支部の大幹部ヒマラヤン・タイガーが手がけるネパール地下プロレス(通称『プロレスEXPO 2010』)において、八面六臂の活躍を見せたのが、富豪2夢路&梅沢菊次郎の「カンパイ・ボーイズ」。“ネパールの力道山”ことヒマラヤン・タイガーの、想像を絶する現地でのカリスマぶりから巻き起こった大暴動から生還、そして現地のレスラーたちにジャパニーズ・スタイル・レスルングを指導し、カンパイ・ボーイズはネパールの地で大いに名を上げた。
そしてカンパイ・ボーイズはこの日のメインに抜擢された。
ネパールで5キロ増量し、125キロになった梅沢が入場すると、観客が一斉にどっとどよめいた。
梅沢のその手には、世界一の山を抱える国の、世界唯一のデザインの国旗。そして眉間には…チャクラ(第三の目)が描かれている! 地下戦士・梅沢菊次郎は、完全なる“ネパール仕様”となって東京に舞い戻ってきたのだ。
思えば、先月唐突に告げられたネパール行きのために、大慌てでパスポートを取得した梅沢。初めての海外体験がネパール。そして、初めての海外体験で大暴動。この特異な体験が、梅沢を変えたのか。
凱旋カンパイ・ボーイズを迎え撃つのは、昨年秋の電撃初参戦以来、地下マットの最重要人物となった“超竜”高岩竜一に、確かな技術に裏打ちされたランカシャー・レスリングで、地下世界でも存在感を増す弱冠22歳の“WRESTLE BOY”矢野啓太のコンビが迎え撃つ。
試合は、夢路の無骨さ、梅沢の巨体、高岩のパワー、矢野のテクニック、四者四様の個性が存分に花開く好勝負。“格闘晩餐会”のメインディッシュにふさわしい闘いとなった。大激戦は“スモー・キク”梅沢が、矢野を125キロのボディプレス(!)で圧殺し、すぐさまキャメルクラッチで絞めあげ勝利。カンパイ・ボーイズが東京凱旋を白星で飾った。
○梅沢(13分11秒 キャメルクラッチ)●矢野
観客たちにさらなる驚きが訪れたのが、試合後のことだった。
勝利したにもかかわらず、唐突にリング上で、雄牛の喧嘩のように頭を突き合わせる夢路と梅沢。そしてそのまま頭突き合戦が始まった! ゴツ、ゴツという頭突き音だけがBLACKPALACEに響き渡り、観客は唖然としてリング上を見つめている。
額をぶつけ合った後、満面の笑みで抱擁をかわす夢路と梅沢。そう、グラスのように頭をぶつけ合うのが、カンパイ・ボーイズの“乾杯の儀式”なのだ。観客たちにもようやく、笑顔が戻った。そして夢路と梅沢がジョッキを握るゼスチャーをしながら、「カンパーイ!」と絶叫し大団円。
カンパイ・ボーイスの笑顔が、暗黒のリングをポジティブな空気に塗り替えた。地下にだって、たまにはこんな日があってもいい。
地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
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http://npn.co.jp/article/detail/54205265/
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http://npn.co.jp/article/detail/84212018/
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http://npn.co.jp/article/detail/58713392/
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http://npn.co.jp/article/detail/14756242/
(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou