もともと夏はそれほど強い方ではありませんが、今年はよほど調子がいいのか、ここ4走は掲示板を外していない堅実さ。とくに、強調できるのが前走の北陸Sです。
出遅れたため、道中はほぼ最後方。大外からグイグイといい脚で追い込み、メンバー最速の上がり3F35秒4を繰り出し、0秒2差3着まで追い上げました。オープンへの格上挑戦でしたが、まったく壁はありませんでしたね。1分10秒8の走破時計も自己ベストを0秒3更新。調子の良さだけではなく5歳になってグンと力をつけています。
前々走の越後Sではスタート後に挟まれる不利があり、かなり下げる形になってしまいましたが、直線では後方から一気に加速し、0秒3差2着まで迫りました。斤量57kgは勝ち馬より5kg重かったことですし、不利があったことを考えれば勝ちに等しい内容。すでに力はオープン級といってもいいと思います。
とにかく前を捕らえようとする闘争心が激しく、並んだら絶対に抜かさせないパワーあふれる走りが魅力です。気性面で少し難しいところはありますが、最近はだいぶまともになってきた印象。近走の安定ぶりも、そのへんがポイントとなっているようです。
新潟ダ1200mは3戦して(1)(2)(3)着と好相性。ゆったりとした広いコースは合いますし、やはり長い直線が今の追い込み型の戦法にピタリとハマっています。中間は軽快な動きを見せており、引き続き好調キープ。状態の良さがヒシヒシと伝わってきていますから、仕上がりは万全です。
今回はメンバーも手頃ですし、ハンデ54kgは大チャンスですね。すべてが味方した条件の中で最大限に力を振り絞り、豪快な差し切りを決めます。