今年6月に『ポテトチップス うすしお味』をリニューアル発売したカルビーは、“おいしさ、真っ向。”をキーワードにしている同商品のイメージに、「相撲に取り組む真摯な姿勢や、王道的な相撲スタイル」を持つ貴景勝が合致するとして同月からプロモーションに起用。その後販売が好調だったことから、同社から貴景勝に感謝状が贈呈されることとなった。
同社の松本知之執行役員から、じゃがいもとポテトチップスでできた感謝状を受け取った貴景勝は、ポテトチップス部分を試食し「めっちゃおいしいです」とニッコリ。続けて、同社が来年1月20日から発売する『ポテトチップス 令和のだししお味』も試食し、「僕関西(の出身)で、関西だししょうゆ味っていうの(商品)を昔食べてたんですけど、それにちょっと似てて、でも塩の味も利いててすごくおいしいです」と同商品の味に太鼓判を押した。
今回の贈呈式では『ポテトチップス 令和のだししお味』にちなんだちゃんこ鍋も登場し、同商品と同じ塩分量(0.5グラム)の塩を貴景勝が最後に加え完成。試食では「相撲部屋のちゃんことよく似てて、すごくおいしかったです」とコメントした一方、最後に自身が加えた塩については「ポイントになっているのかどうか...」と首をひねり笑いを誘う一幕もあった。
贈呈式終了後は“社内巡業”と題して同社のフロア内を練り歩き、行く先々で同社社員との交流を楽しんだ貴景勝。囲み取材では自身の一年について「良いことも悪いこともたくさんあった年だった。大関に上がれたっていう喜びもあったし、けがでいろいろあったので。この1年で自分の中の深みというものが増した気がします」と振り返った。
なお、今年の秋場所で負傷した左大胸筋、同九州場所で負傷した左手首についてはどちらも「状態がだいぶ上向いてきた」とのことで、「2回目の優勝をすることが上の番付(横綱)にもつながっていきますし、優勝しない限りは始まらないので、とにかく優勝すること。それを目標にやっていきたいと思います」と、来年の初場所に向けた意気込みも語っていた。
取材・文・写真 / 柴田雅人