かつてはブレイクへの登龍門、名誉とも言われ、近年でも『千の風になって』の秋川雅史や『愛のままで…』秋元順子、すぎもとまさとの『吾亦紅』など、紅白出場によって注目を浴びたアーティストや曲もある。
そんな伝統のある『紅白』にもかかわらず、出場を辞退する、ないしは出場しない大物アーティストも多い。彼らには彼らなりの「出場しない理由」があるのだが、それにはどんな物があるのか?
まず多いのが、体調不良。恐らく一番初めの出場辞退は、1952年第2回の松島詩子だ。彼女は本番当日に交通事故に遭ってしまい、出場辞退となった。最近でもJUDY AND MARYのYUKIが喉のポリープ手術のために出場辞退のケースがある。他にも、先に別の仕事のオファーが来ており、予定が埋まっていたために辞退、などのやむにやまれぬケースは多い。
しかし、中には個人的理由をぶっちゃけたものも。何度も出場を期待されているアーティストのB'zだが、彼らの理由は「年末年始はゆっくり家で過ごしたい」というもの。過去に出演した歌番組で自分達からそう証言しており、彼らはアーティストがよく行う年越しカウントダウンライブなどもここ15年ほど行っていない。また、松任谷由実も「大晦日はおせち料理を作らなくてはいけないから」という家庭的な理由で断っているのも有名な話だ。だが、彼女は今年NHKの企画に携わっているので、今年こそ紅白出場内定ではと目されている。
他にもCHAGE and ASKAが「個人的に出たくない」から、都はるみは「テンションが上がらない」から。また松山千春はなんと「自分がトリなら出る」と言ったとか!?
そんな中で、誰よりも意外? なのは井上陽水の理由か。それはなんと「恥ずかしい」からというものだ(1993年の紅白オファーに際してのコメント)。確かに老若男女、全国の人が見る番組ではあるが…この理由に対し、ファンやネットユーザーからは「意外」というコメントはもちろんのこと、大御所なのに恥ずかしがっている点が「可愛い」とのコメントもあった。
今年は色々と疑惑や話題の多かった芸能界。今年の紅白出演者は例年以上に選定がしづらく、また辞退する人も増えるのではと予想されている。果たして、今年は誰が出場し、誰が辞退するのか。そして、前述のようなお茶目な理由は出て来るのか? 注目の出場者発表の日は迫ってきている。