まず、下位メンバーの情報がほとんど伝わらなかったこと。さらに、放送時間の関係上、最大のクライマックスであった前田敦子と大島優子の抱擁が流れなかったのだ。あとはフジテレビのスタジオにスタンバイしていた解説者たちの情報が薄いこともファンをがっりさせた。
「所々でくだらないVTRを流して…純粋に壇上で語るメンバーをそのまま流した方が絶対に感動するはず。それでは、テレビ局は不安なんでしょうけどね」(AKB48のファン)
果たして今年はどうだろうか。まず、放送時間は18時30から23時10分まで拡大。これならば、最後までしっかりと放送することはできそうだ。ただ、64位からしっかりとすべてのメンバーのコメントを流すがどうかは不明。自分の推しメンが涙を流しながらコメントしているところで、企画系のVTRに切り替えられたら、ファンも激怒するだろう。
また、今年のスタジオゲストは、榊原郁恵、関根勤、千原ジュニア、テリー伊藤、茂木健一郎、山里亮太。テリー伊藤は、他局でAKB48と仕事をしているが、彼がAKB48関連で登場するたびに、「まったく知識がないのに、知ったかぶる」とファンから失笑される存在。山里亮太も、最近ではももいろクローバーZと接することが多く、最近のAKB48の知識がないことが、たびたび話題になっている。他のゲストは、AKB48について、どれだけ語れることがあるのかはまったくわからない。ゲストに対しての評判は今年も最悪のようだ。
ただ、そんなファンたちの声が聞こえているのかどうかは不明だが、番組の公式ツイッターでは、「総選挙の見どころは、指原vsまゆゆvs大島のトップ争いだけじゃない!」と書き込まれ、「まずは、次世代・次々世代を担うAKB研究生たち。速報55位の岩立沙穂、日産スタジアムで発声練習できるのか!?こじまこ・岡田奈々・西野未姫の14期強力トリオのランクインはあるのか!?」など、明らかにコアなファン向けと思われるコメントもある。ただ、テレビ局側も、あまりにマニアックなAKB48の情報を放送することに、多くの視聴者を置いていくことになってしまうことから、コアなファンの意見だけを尊重することができない事情もあるだろう。
また、そもそも、AKB48の総選挙が、地上波の放送に適しているのかは判断が難しいところ。あるファンは、「選挙の開票では涙を流すことだってある。それが、家族と一緒に総選挙をテレビで見るとなると…恥ずかしくて感動をセーブしちゃいそう」と語る。
総選挙の結果とともに、フジテレビがどれだけ多くの視聴者の期待に応える放送ができるのかも注目だ。