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噂の騎士(ナイト)第6回『愛しのフィリピーナは…ホントですかぁ〜前編』

 俺のチン子がもう少し硬くて、勃起ベクトルがもっと鋭角だった1980年代の前半、池袋区役所近くにリーズナブルな料金で、とても居心地の良いキャバがあった。

 現在、テレビの物真似やお笑い番組で活躍のコメディアンが当時は雇われ店長で、その頃から彼の全身を駆使した芸と愉快な性格は、常連客から大好評だった。

 今でもそうだが、“俺の好み”は、日本人よりエキゾチックな東南アジア系だ。ある日、この店に美人コンテストで賞を取ったというフィリピーナを2人雇い始めたと聞き、猛ダッシュでお店を訪ねた。
 一人は背が高くてスレンダーのジャスミンと、もう一人のエイプリルはグラマラス。少し声が低いのが気になったが、確かに2人とも凄くいい女だ。お酒の力で高揚した俺の生殖本能は、テキトーイングリッシュ使っても口説かずにはいられなかった。途中、トイレで小便を済ませると、「おしぼりをどうぞ」とジャスミンが出口で待っていた。
 これはチャンス、とキスを迫ると、舌を絡ませ熱烈な歓迎。あれれ、随分とうまく行き過ぎる。すると、店長とバッチリ目が合い、ニヤケてる俺を見ながら顔を横に振り出した。
 「どしたの、店長?」「あのさぁ、あのコ、男って知ってた?」…そ、そんな馬鹿な…チン子から血の気が引いていく。
 
 やっぱりその声は男だったのね。しかし、その後の俺がその方面にも興味を持ち始めたのは、これがキッカケだったことは断言する。(続く)

*写真は本文とは関係ありません

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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